宇宙人とコンタクトしたらどうする?万が一に備えた世界的な対処法

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2019/08/26

夏の夜は、星の観測にチャレンジしたくなりませんか?光学式の天体望遠鏡だけでなく、市販のBS(放送衛星)アンテナを使った電波望遠鏡を自作し、光と同じ速度で進む宇宙からの電波を探して、空にアンテナを向ける「本格派」のアマチュア天文家も居るかもしれません。

そんな風に夜空を見上げていると、自然と「人間以外にも、知的な生命体はこの宇宙に居るのだろうか?」という壮大な疑問が浮かんできますよね。

そこで今回は、万が一宇宙からの「メッセージ」をキャッチした場合の公表の手順を紹介します。自

分で、あるいはアマチュア天文家の友人と一緒に星空を観測していたら、不思議な光が空から接近してきた、集束された周波数の狭い電波をキャッチしたというようなケースは、普通に考えると起こりません。

しかしなんと、国際的な取り決めで、宇宙人とコンタクトを行った際のルールが決められています。生きている限りまったく無関係ない情報とはいえないはず、ぜひ真面目にチェックしてみてください。

宇宙人からの「メッセージ」を受けとった際のタブー2つ

image by:Shutterstock.com

現在、世界各地に巨大な電波望遠鏡が設置され、地球外知的生命体からの電波をキャッチしようと、観測が続けられています

例えば、アメリカ、アルゼンチン、オーストラリア、ロシア、中国など世界各国で、感度の高い巨大アンテナが空に向けられていて、研究者が連携しながら宇宙からのメッセージに目を光らせているのです。

もちろん可能性として、こうしたプロの研究者たちが、地球外生命体とのファーストコンタクトを順当に果たすはずです。しかし、何の分野でもアマチュアが世紀の大発見をする例はあります。

仮に地球外生命体と遭遇した、あるいは地球外生命体からのメッセージらしき信号を受け取った場合、どうすればいいのでしょうか?


いまの時代、「いま宇宙人と遭遇www」と、自分のSNSにアップする人も居るかもしれません。しかし、普通であればパニックになるはず。

万が一、地球外知的生命体からのメッセージをキャッチした可能性があったら、1960年創設のIAA(国際宇宙航行アカデミー)が1989年に採択した『Declaration of Principles Concerning Activities Following the Detection of Extraterrestrial Intelligence(地球外知的生命の発見後の活動に関する諸原則についての宣言)の9項目に従っておきたいところ。

宇宙人と遭遇した場合も、その手順に準じて行動するべきだと一般的に考えられています。

image by:Shutterstock.com

現在は時代に合っていないと改定案が模索されているみたいですが、大前提として重要なポイントを列挙すれば、

  • むやみに公表をしない
  • 勝手に返信(返事)をしない

という点が挙げられます。SNSで「いま宇宙人と遭遇(または交信中)www」なんていきなり公表してはNGなのです。

むやみに公表すると不確かな情報で混乱を招くとは容易に想像できます。では、どうして勝手に返事を出しては駄目なのでしょうか?

例えば故・ホーキング博士のように、地球外生命体を非社交的な存在と考える専門家も少なくないといいます。

地球から宇宙に向かって、探査機パイオニア10号やボイジャー1号を飛ばしたり、集束した電波を送ったりと、さまざまな形でメッセージを発する行為に、「なぜ地球外生命体に、わざわざ自分たちの居場所を知らせて、自分たちの生命を危機にさらすのか」と危ぶむ人も居るのだとか。

同じ理由で、勝手なリアクションが人類の命運を左右しかねないともいいます。敵対の意思と考えられ、地球が侵略の対象になってしまう可能性もあるのです。

何かを受信したり、接触を受けたりしたら、受け取るだけにとどめて、反応してはいけません

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