日本酒よ、世界に羽ばたけ。フランスのソムリエが唸る美味いSAKE

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2019/08/17

プレシデント賞受賞酒

純米大吟醸 伝(仙台伊澤家勝山酒造)/宮城県

image by:PR TIMES

さて、最高賞である「プレシデント賞」を受賞したのは、プラチナ賞受賞酒<純米大吟醸酒部門>も受賞している宮城県の仙台伊澤家勝山酒造の「純米大吟醸 伝」です。勝山酒造は伝統的な日本酒の製造法にこだわっており、これによって「純米大吟醸 伝」の味は、複雑でありながらエレガントであり、この点が評価され満場一致で選ばれました。

日本酒の輸出量は9年連続、うなぎのぼりで増加中!

財務省貿易統計によると、日本酒の輸出総額は2018年に初の200億円越えを達成。輸出金額は、輸出数量は約25,747キロリットル(対前年比109.6%)となり、いずれも9年連続で過去最高となりました。

引用:国税庁資料

また、輸出先の内訳を見てみると、金額・数量ともに第1位はアメリカ。日本酒消費量は約5,300キロリットルにもなり、日本酒輸出全体の4分の1以上を占めています。これは、アメリカにおける日本食レストランの増加、日本食の普及によるものと考えられます。

引用:国税庁資料

アメリカやアジア各国には及ばないものの、フランスをはじめ欧州市場でも日本酒の輸出単価は上昇傾向にあり、じわじわと日本酒のシェアが高まってきていることが伺えます。

フランスにも日本酒の酒蔵が誕生

現地ではフランス料理のための酒蔵も誕生しています。酒蔵の名は昇涙酒造(しょうるいしゅぞう)、スイスとイタリアに接するローヌ・アルプ地方にあるサン=ティエンヌ郊外のペリュサンという街で製造されています。2019年春には、日本での輸入・販売が始まりました。

海外で酒蔵が造設される流れはフランスのみならずスペインなどにも見られ、ヨーロッパの美食界に日本酒市場がさらに定着、拡大していくことが期待されています。


海外の影響を受けて日本酒の魅力を再発見しよう

日本酒は今や、日本人だけのものではありません。ビールにワイン、ウイスキーと並んで、「SAKE(日本酒)」は世界共通のお酒のひとつのジャンルとして定義付けされつつあるのです。近い将来、フランス料理店でワインリストと共に「日本酒リスト」がメニューに加わる時代がやってくるかもしれませんね。

image by:Shutterstock.com

そんな今の時代、日本人こそ日本酒の新たな嗜み方を一新するときではないでしょうか。普段は和食と共に日本酒を嗜んでいた人たちも、あえてフランス料理をはじめ世界の料理と日本酒を合わせてみると、また新しい味わいの発見があるはずです。

日本古来の伝統の日本酒文化に誇りを持ちつつ、世界から影響を受けて新しい日本酒のカタチを再認識する。そうやって、私たちの食文化がさらに世界と深く関わりあい、さらに新たな美食が生まれていくのが楽しみです。


  • source:PR TIMES
  • image by:longtaildog / Shutterstock.com
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