なぜ富山の山村で?世界的な祭典、「演劇のオリンピック」が開催
演劇の聖地で開催される国際的な舞台芸術の祭典
一方で、1995年に7カ国9作品が参加した、国際的な舞台芸術の祭典がシアター・オリンピックスとしてギリシャで開催されます。
この発起人であるギリシャ人の世界的演出家は、まさに利賀の国際演劇祭のために来日する際、鈴木忠志さんにシアター・オリンピックスの構想を提案したのだとか。
自然と2人が発起人となり、シアター・オリンピックスの国際委員会が立ち上がると、その管理事務所のひとつが利賀に置かれます。この段階で、シアター・オリンピックスと利賀の歴史が交差するのですね。
回を重ねるごとに参加国、参加作品も増え、第9回目ではいよいよ、利賀(と黒部)が国際的な祭典の舞台のひとつになります。
先日も観劇しようと訪れると、各国から訪れている演劇ファンの姿も当たり前に目にしました。2019年の8~9月の1カ月間は、世界レベルの演劇を日本の富山で楽しめる、ビッグチャンスが到来しているのですね。
チケットはどの公演も2,000円と手ごろ
国際的な演劇の祭典と聞くと、「観覧料がすごく高いんじゃないの?」と、金銭的な面で頭から敬遠してしまう方も、きっと少なくないと思います。
しかし、シアター・オリンピックス2019の魅力のひとつは、誰でも手が届くくらいのチケット代といえるかもしれません。公式ホームページの文章を引用すれば、
<各公演2,000円 トーク、シンポジウム、ワークショップの見学は無料(要予約)>(THEATRE OLYMPICSの公式ホームページより引用)
と書かれています。この値段を伝えると、「え、そんなに安いの?」と地元の南砺市の市民ですら驚いていました。
執筆時点でチケットが完売している公演も少なくありませんが、増席される可能性もありますし、まだまだチケット販売中の公演もあります(完全予約)。
早速、公式ホームページで「シアター・オリンピックスチケット速報」をチェックしてください。