ヨーロッパからなぜ高山に?外国人が愛する意外なニッポンの観光地
「どの国から来たのですか?」東京と大阪で比べてみた!
まずは、東京と大阪の予約数が多い国別ランキングから見ていきましょう。2都市のランキングを眺めて見るだけでも、気づく点がたくさんあります。
1.やっぱり中国人観光客は最強だった
東京、大阪それぞれで首位を制したのは中国からの観光客でした。この結果には、皆さんも納得でしょうか?
2019年7月の中国からの訪日外国人数は105万500人。一方で、韓国はここ数カ月は減少傾向にあり56万1,700人に留まりました。
訪日外国人のうち過半数を占めるアジア人。そのアジア人のなかでも、韓国人の2倍近くの中国人がいま日本を訪れているのですね。
2.「大阪でたこ焼き」が韓国人のブーム
一方で、韓国に目を向けると、大阪では中国に続く2位をキープしているにも関わらず、東京では5位に留まる結果に。
韓国人は、首都「東京」よりも、食いだおれの街「大阪」を選ぶ人が大半だったのです。これは、意外な結果だとは思いませんか?
この韓国人の大阪好きについて調査してみると、まず第一に「フライトの利便性」があげられます。
大阪〜ソウル間のフライトは、約1時間半と東京よりも早く、LCCであれば片道1万円程度で来ることができます。地理的に近いことが、大阪派を増加させるひとつの理由と考えられますね。
しかし、それ以外にも大阪には韓国人に愛される理由が。実は訪日韓国人の半数は20代の若者なのです。そして、韓国の若者の間では「日本ブーム」が起きていて、特に日本のアニメやファストフードが注目を集めています。
大阪にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(TM)がありますが、たくさんの日本のキャラクターショーやアトラクションが楽しめるのが魅力。
また、たこ焼きやお好み焼きなど、日本文化に根付きつつも気軽に食べられるファストフードが、大阪には豊富にあることも、人気の秘訣だと考えられます。
3.アメリカ人は東京がお好き
2019年7月の米国からの旅行客は15万6,900人。外国人観光客というと、欧米人のイメージもかなり強いように感じますが、中国人や韓国人の15〜25%ほどなのです。
そんなアメリカからの観光客をみると、東京では3位に入る一方で、大阪にはランクインしませんでした。
JTBが2017年に調査した「訪日アメリカ人の旅行者動向」によると、日本の各都道府県に対する米国人の認知度は、東京都が唯一50%を超えたものの、京都府や大阪府などは半数以下でした。
また、訪日旅行に期待することについては、「日本ならではの食事を楽しむ」と「都市に滞在して楽しむ」が40%を超え、「世界的に有名な建造物や、名所の訪問を通して歴史に触れる」より多い数値に。
歴史文化より、グルメやショッピングに興味があるアメリカ人からすれば、東京は理想の観光地と考えられるでしょう。
ところで、東京・大阪以外の都市部ではどのようになっているのでしょうか。