世界遺産に未完成の建物も。貴重で美しすぎる世界の「木造建築」8選
ノルウェー民俗博物館/ノルウェー
ノルウェーの首都オスロにある「ノルウェー民俗博物館」。ここにはノルウェーの昔の建築物が集められています。なかでも、有名なのが「スターブ教会」で世界で一番美しい木造建築のひとつとされるほど。
同博物館に移築されているのは、「ゴル・スターヴ教会」で、1212年の建築とみられています。太い支柱で建物自体を支える中世のノルウェー独特の構造になっており、ノルウェー国内でも28棟しか残っていない貴重な建築物です。
テアトロ・ファルネーゼ/イタリア
イタリアの都市パルマにある「テアトロ・ファルネーゼ」は、イタリアのアーチ型劇場であるプロセニアム・アーチの最も古いものとされています。
完成は1628年。このイタリア式の劇場スタイルは、この同所をはじめとして、ヨーロッパに広がっていきました。
ブリッゲン/ノルウェー
ノルウェーの都市であるベルゲンにある「ブリッゲン(ハンザ同盟時代の木造倉庫群)」。こちらは中世のドイツを中心とした都市同盟であるハンザ同盟時代の木造倉庫群で、世界遺産に登録されています。
ハンザとは「商人の仲間」という意味で、商人たちがカラフルな木造の倉庫を建てました。現在でも、ショップ、レストラン、ミュージアムなどに使われています。
法隆寺/日本
世界遺産に登録されている奈良県の「法隆寺」。数ある日本の世界遺産のなかで、初登録された快挙も持ちます。実は、世界最古の木造建築。7世紀に日本初の仏教寺院群として創建されて以来、仏教建築の進化に大きな影響を与えてきました。
今回は、世界のさまざまな木造建築をご紹介しました。とくにヨーロッパといえば石材の建築物のイメージが強いですが、こうしてみると木造の素晴らしい建築物も多いのがわかります。
我々を魅了する「木」という自然にはぐくまれた材料で造られた建築物は、日本だけのものではないのですね。
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