「粗品ですが」とはいわない?マナーの専門家に聞いた訪問時の作法

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2020/01/01

その5. 訪問先から帰るときのマナー

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訪問時間は1時間という言葉を紹介しました。もちろん、この時間は食事抜きのケースです。食事がある場合は、滞在時間はもっと延びますが、逆に食事をごちそうにならないのに、だらだらと居座ってはいけないのですね。

帰る際のルールとしては、自分から「おいとま」を切り出す必要があります。相手にいわせるわけにはいきません。引き止められても社交辞令と考え、帰りの準備を始めます。

帰る手順は、訪ねたときの手順の反対です。和室の場合は、座布団の左側に出て、「こんな時間までお邪魔してしまいました。そろそろ失礼いたします」などと言葉にし、手を八の字に畳について、お辞儀をすればいいのですね。

洋室の場合は、立ち上がり、退出の言葉を口にして、お辞儀をします。

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玄関では、つま先を玄関側に向けたままスリッパを脱ぎ、靴をはいたら振り返り、スリッパのつま先を家のなかに向けて、端に置きます。訪問時に靴を脱いだときの動作を、今度はスリッパで行う形になります。

コートは一般的に外で着ますが、訪問先の人が「ここでお召しになってください」などといってくれる場合もあります。その際には遠慮なく玄関内で着て、外に出てください。

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帰宅後は、親しい間柄であっても、メールや電話でお礼をいえると丁寧だとか。目上の人には礼状を書き、感謝の意を示すと、他の人がやっていない分だけ、一目置かれる存在になれるはずですね。

以上、マナーの専門家である椎屋美根子さんに、年末年始の訪問時の心得を紹介してもらいました。誰かのお家にお邪魔する際は実践して、いつもとは違う自分を演出したいですね。

  • 取材協力
  • 椎屋美根子…クールジャパン講師会・会長。海外でのVIP接遇を経て、プロトコール(国際儀礼)を身につける。2011年、人材育成事業「Office Heartful Manner」を起業し、国内外において講習、研修などを行う。主な著書『クールジャパン一般常識』(クールジャパン講師会)
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  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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