初体験は最高だった…外国人が感動した日本での新生活の思い出
自動車よりも安くて便利な「ママチャリ」/中国出身
次は、中国から日本に来た中国人の夫婦の話になります。前に語学教室で知り合い、一緒に餃子パーティーを開くような仲の人ですが、最初に日本に来て何を買ったかと聞いたら、「ママチャリ」との話がありました。
先ほどは日本車が驚くほど安く手に入るといいましたが、やはり安いといっても車の値段です。さらに、持ったら持ったで、管理コストが発生してきます。
ある有名な日本人の経営コンサルタントの方が、「日本は所有にペナルティが課される国」といっていました。車を持った途端、税金や各種の維持費が発生し始めて、便利ではあるのですが、生活がなかなか大変になりますよね。
特に日本に来たての外国人には、ちょっとハードルが高いはず。
中国人夫婦も全く同じ考えで、自動車ではなく、自転車購入に発想を切り替えたといいます。その視点で身の回りを見ると、量販店に数千円ほどで質のいい新品の「ママチャリ」が大量に販売されていたと気付きます。
買ってみると品質も良く、一気に行動範囲が広がり、日本人には「ええ!?」とびっくりされるような距離も、平気で自転車で出かけていたみたいです。
ちなみに別の知り合いの話になりますが、ある知人のご主人は、海外(アメリカ合衆国)の勤務先まで日本のママチャリを空輸して持っていき、現地で乗っていた時期があるといいます。
現地でママチャリに乗っていると、急に見知らぬ外国人に呼び止められた出来事があったとか。
なぜ急に呼び止められたのかといえば、その外国人も日本に暮らしていた時期があるらしく、日本で見た「ママチャリ」をアメリカで不意に見かけ、思わず呼び止めてしまったみたいですね。
ロードバイクやクロスバイクに比べると「ちょっとダサい」と敬遠する人もいるかもしれませんが、「ママチャリ」は日本で独自に発展した、日本文化を代表する自転車といえるのかもしれません。