電車でカタコト。あの町この町~3つの駅でつながる「長岡京」を歩く~
お気軽に京情緒を満喫!リノベ町家で極上「お出汁」のおばんざい
おばんざいとお酒 なかの邸
京都・東寺と兵庫・西宮を結ぶ旧西国街道沿い、家紋が入った大きな紺色の暖簾が目印。江戸末期建築の国登録有形文化財・中野家住宅をリノベーションし、2019年「おばんざいとお酒 なかの邸」に生まれ変わりました。
広々としたお座敷で立派な庭園を眺めながら食事ができるとは、なんとも贅沢!それは中野家住宅が、近郊農家と京町家の特徴をあわせ持った珍しい建築様式だから。
今回は一番人気のコース「なかの邸セット/4000円(税抜)」をいただきました。
料理の美味しさの決め手となるお出汁は、京都で有名なおだし専門店「うね乃」のものを使用。昆布や鰹節のブレンド出汁をたっぷり使い、食材本来の味を生かした料理をコースやアラカルトで提供します。
季節のおばんざい5種。この日は、ひじき、里芋まんじゅう、ヤーコンのきんぴら、茶碗蒸し、菜の花のおひたし。
日本酒の銘柄は約30種類。昔ながらの伝統的な酒造りをしている酒蔵などを中心に取り寄せています。地元長岡京の日本酒「ガラシャの夢」がイチ押し。ちなみにガラシャとは明智光秀の娘のこと。
一晩寝かせた「ローストビーフ」はみずみずしく、赤身のしっかりとした旨みが味わえる一品。玉ねぎとニンニクの手作りソースが食欲をそそります。
おでん出汁で炊いた「だいこんのきのこソース添え」は、アッと驚く創作おでん。大根をナイフで切ると、じんわりとお出汁が浸み出てくる~。3種類のチーズとまいたけとお出汁を合わせた香り高いソースがアクセントに。
本日の「宮津名産一刻干し」。この日は旨みがギュッと詰まったカレイ。京都縦貫道の開通により丹後の鮮度抜群の魚介類を仕入れることができるようになりました。
〆は目の前で炊き上げる丹波赤鶏の炊き込みご飯。2杯目は自慢のお出汁をかけてお茶漬け風に。
なかの邸を運営するのは障がい者の就労をサポートする団体「一般社団法人 暮らしランプ」。障がいのあるかたの夜間就労の場としては、なかの邸が京都府初の事例となるそうです。
「京都府内各地、歴史的建造物の維持・管理に苦心されている自治体も多いと思います。なかの邸をひとつのモデルケースとして参考にしていただけたら」と最後にマネージャーの小林さんからコメントをいただきました。
※お昼は完全予約制で松花堂弁当1,500円(税抜)を提供
※夜のコースは2,500円~4,000円(税抜)、おばんざいとお酒のセットは1,200円(税抜)~
いかがでしたでしょうか。自然あり、歴史あり、素敵なショップやカフェあり…と、ゆっくりとした時間の流れを楽しめる京都の郊外ならではの、癒しスポットを中心にご紹介いたしました。
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■■information■■
おばんざいとお酒 なかの邸
075-959-2877
京都府長岡京市調子1-6-35
昼 11:30~15:00/夜 18:00~22:00(21:00 L.O.)
日曜、月曜定休
阪急西山天王山駅から徒歩7分
P3台
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