新宿ダンジョンで初迷子…上京してきた「田舎モン」あるある
4月の上京シーズンから早数カ月。季節は夏となり、新型コロナウイルスの影響で「新しい生活様式」がスタート。大学や会社などの新しい環境にも、ようやく少しずつ慣れてきたころではないしょうか。
多くの人が行き交う「東京」には、おしゃれで垢抜けた雰囲気の人が多いイメージですが、実際にはその多くのかたが地方出身者。
国立社会保障・人口問題研究所による「第8回人口移動調査」によると、東京の人口のうち東京生まれ東京育ちは54.4%、そして地方出身者は45%と、他県と比べても上京組が多い都市なのです(2016年時点)。
筆者の出身は神奈川県で、よく「横浜?都会じゃん!」といわれますが、緑は多いし飲食店は早く閉まるし、大きい建物があるなと思えばお寺。高校生のころは東京の下北沢に憧れを抱きながらも、田んぼのあぜ道をチャリで駆け抜けた青春時代でした。神奈川も一部を除けば、実は田舎なのです。
このように田舎から上京してきた人からすると、ジモトと東京の違いに驚いたり戸惑ったり、また地方出身だからこそ都会で田舎の良さを改めて感じたりすることもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、さまざまな地域から上京してきた人たちに「東京で感じた田舎者あるある」についてインタビュー。地方出身者なら思わず共感してしまうあるあるネタをたくさん聞くことができましたので、さっそくご紹介していきます。
建物が高すぎる
最初は都内の街並みについて。地方出身者なら、街の高層ビルが立ち並ぶ景色に思わず見上げてしまった経験がありますよね。高さ200m超えのビルが並ぶ丸の内や新宿などのオフィス街に出ると、「ザ・東京」という雰囲気に圧倒されます。
「高層ビルの迫力がすごいし、最初は空が狭く感じた。あと、首都高に乗っていても遠くに東京タワーやスカイツリーが見えるのがスゴい」(高知県出身)
東京の家賃の高さにビビる
ですが、いざ東京に住むとなると、憧れていた駅の周辺は家賃がめちゃくちゃ高い。1K・1Rタイプの単身用住宅でも、表参道の相場は約15万円、代官山や秋葉原なら約12万円もします。
以前、筆者は都内の不動産会社で働いていましたが、幾度となく「地元のマンションなら家族で住んでもお釣りがくるのに!」というセリフを聞いてきました。
事実を知ってアクセス良好な23区外の住みやすい物件を選ぶ人が多いのも、不動産会社あるあるでした。
アルバイトの時給が高いことに納得
2020年8月現在の東京都の最低賃金は1,013円。北海道の861円や沖縄の790円などと比べると確かに高く感じますが、いざ暮らしてみると、このくらいもらえないと東京で生きていけないことに気づくのです…。
「上京前は、東京は時給が高すぎてずるい!と思っていましたが、家賃と物価の高さに納得しました…」(福島県出身)
トレンドにやけに詳しくなる
上京前は「東京に着いたらあのショップに行きたい」「インスタで話題になっているカフェもチェックしよう」など、上京後を想像してわくわくしてしまうもの。
入念なリサーチの結果、東京在住の人より東京のトレンドに詳しくなっていた…!なんてこと、ありますよね。
なかには「はやく都会に馴染みたいから調べまくった」「田舎者と思われたくないから知っておきたかった」などの理由から、上京前に情報を集めたという意見もありました。
「帰省するとき、何を持って帰っても『いま東京ではこんなもんが流行ってるっちゃね〜』といわれるので、帰省時のお土産には結構気を遣います(笑)」(宮崎県出身)