東京、神奈川もランクダウン…コロナ禍で変わった「定住意欲度」
第2位 沖縄県(前年9位)
2位は、56.9%が「ぜひ住み続けたい」と回答した沖縄県がランクイン。なんと、前年は9位だった結果から大きくジャンプアップしました。「住み続けたい」意識を持つ人は80.1%にのぼり、沖縄で暮らす居心地の良さが感じられます。
第1位 北海道(前年1位)
1位は「北海道」が獲得。60.4%が「ぜひ住み続けたい」、24.8%が「できれば住み続けたい」と回答し、85.2%が「住み続けたい」と思っていることがわかりました。
北海道は2年連続での1位という快挙を成し遂げていることも判明。「ぜひ住み続けたい」という回答も、前年58.0%より2.4ポイント上がっているとのこと。
豊かな自然とおいしい食材の宝庫でありながら、函館をはじめ栄えている街も多く、暮らしやすいということが伝わってくる結果です。
一方、新型コロナウイルスの感染者が未だに大きな増減を繰り返し、「GoToキャンペーン」でも除外地域となった東京都は、「ぜひ住み続けたい」という回答も、昨年は43.6%だったものが37.1%と、6.5ポイントも下降しました。
関東ではほかにも、昨年の10位から23位へと下がった神奈川県をはじめ、24位から36位となった千葉県、28位から44位となった埼玉県と、軒並み大きく下降。
リモートワークが推進されても減らない通勤ラッシュをはじめ、どこへ出かけても「密」の状態が避けづらいことや、生活費が高くつきやすいことなど、感染予防対策を含めた暮らしやすさを考慮すると、いまの首都圏は「敬遠したい土地」となりつつあるのかもしれません。
一方、大幅に人気を伸ばした県も多くなっています。島根県は43.9%が「ぜひ住み続けたい」と回答し、前年から9.4ポイントも上昇。ランキングも43位から11位へと大きくアップしました。
さらに富山県は、41.8%が「ぜひ住み続けたい」と回答し、前年から7.1ポイント増加、40位から13位へと上がっています。
- 関連記事
- >>>まだ見ぬ「島根」の美しさ。神々しい魅力をとらえた写真の数々
今回の調査を年代別に見てみると、50代は前年39.5%から41.1%、60代は47.3%から48.4%が「(いまの地域に)ぜひ住み続けたい」と回答。一方、20代は前年31.0%から30.0%、30代は34.6%から32.8%に下降しました。
若者世代ほど低下している居住意欲度ですが、新型コロナウイルスを機に、改めて自身の居住する地域を見直すきっかけなどが訪れているといえます。首都圏に住んでいながら、再び地元の良さなどを見直したという人もいるかもしれません。
これまで当たり前と思っていたことに、大きな変化をもたらしている新型コロナウイルスの影響。終息までには数年かかるという説もあるなか、自分自身と居住する地域の関係にどのような変化が訪れるのか、今後に注目が集まっています。
- source:PR TIMES
- image by:Shutterstock.com
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。