とりあえずビールはNG?外国人がビックリした日本の居酒屋文化
熱燗は最高の日本文化/アメリカ出身
年を増すごとに海外で評価されるようになった「日本酒」。全国約1,730の蔵元が所属する日本酒造組合中央会の調査によると、2018年度の「日本酒の輸出総額」は、222億3,150万7,000円と、9年連続で過去最高額の記録を更新したそうです。
輸出金額・数量ともに第1位はアメリカ。現地で酒造業を営むメーカーも多く、日本酒への関心が高い人が多いといわれています。
いまやすっかり熱燗の虜となったカリフォルニア州ロサンゼルス出身の男性は、「日本酒は温かくもできるし、酒器もおしゃれなものが多くて素敵だなと思う。一杯の値段も安いのでたくさん飲んでしまいます」とコメント。
また、日本在住歴4年のスイス出身の女性も、「スイスにはホット・アイスどちらも楽しめるお酒はありません。日本の居酒屋で試飲してみたら意外と飲みやすくてハマっちゃいました」と話していました。
おしぼりに心配りを感じる/スペイン出身
「寒い時期に温かいおしぼりが出てくるところが好きです。周りの人が食事前に手を拭いているのをみて、日本人はきれい好きな国民なんだなと感じました。
スペインでもペーパーナプキンを置いてあるところはありますが、おしぼりが出てくることはないですよ」(スペイン出身/日本在住歴2年半)
「夏場に1人ずつ冷たいおしぼりを渡してくれて、接客がとても丁寧だと感じたよ」(ペルー出身/日本在住歴2年)
季節によっておしぼりの温冷に気を配るのもホスピタリティ。話を聞いていると、そんな店員さんの接客対応に感心したという声もたくさん上がりました。
店員のキビキビした仕事ぶりに感動/インドネシア出身
「インドネシアの店員はゆっくり歩いたり、仕事中おしゃべりしたりします。でも日本の店員さんは笑顔でキビキビと仕事をしているので、すぐに対応してもらえて嬉しいです。
はじめは挨拶の声が大きくてびっくりしましたが(笑)活気があっていいですよね」(インドネシア出身/日本在住歴2年)
「店員さんたちに活気があって、こちらも自然と気分が高揚してくるよ」(アメリカ出身/日本在住歴10年)
接客ひとつで店の印象は変わるもの。いい店員さんに出会えたら、ついつい常連になってしまいますよね。
お店の制服が個性的でおもしろい/アメリカ出身
店員さんの接客もさることながら、従業員の制服やお店のコンセプトを気に入る外国人の声も多く聞こえました。
「店員さんが浴衣だったりメイドさんだったり、個性的な衣装を着ていておもしろいなと思った。こないだ学校がコンセプトの居酒屋に行ったら、店員さんが先生の格好をしていた」(アメリカ出身/日本在住歴8カ月)
和風居酒屋で浴衣や着物を着ているのは想像つきますが、コンセプト居酒屋は店員さんの衣装も奇想天外だったりしますよね。なかには真面目なイメージの強い日本人なので、「意外な一面を見た」という意見もありました。