神々しいニッポンの超自然現象。秋冬が見ごろの絶景「だるま夕日」
2020年も11月に入り、本格的な秋の訪れを感じる今日この頃。各地では紅葉も色づき始め、一部の地域では絶景の見ごろを迎えています。しかし、秋の絶景は紅葉だけではありません。
今回は秋に見ごろを迎える高知県の貴重な夕日の絶景をお届けします。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
絶景の蜃気楼。宿毛湾の「だるま夕日」
例年の見ごろ:11月中旬〜2月中旬
高知県西部の西側にある「宿毛湾(すくもわん)」。県内では有数の釣りスポットとして人気を集めているのですが、実は絶景の「だるま夕日」の名所でもあるのです。
だるま夕日とは太陽の蜃気楼現象の一種で、まるで海に沈む夕日が「だるま」のかたちに見えることからそう呼ばれています。
別名は「だるま太陽」または、Ω(オメガ)の形に似ていることから英語では「オメガサン」と呼ばれることもあるのだとか。宿毛湾のだるま夕日は秋から冬にかけての季節の風物詩で、見ごろは例年11月中旬から2月中旬まで。
験担ぎに。縁起の良い室戸岬の「だるま夕日」
例年の見ごろ:9月下旬〜3月中旬
また、高知県では宿毛湾だけでなく室戸市の「室戸岬」や「羽根岬」でもだるま夕日を見ることができます。見ごろは例年9月下旬から3月中旬まで。
なかでも室戸岬は「だるま大師」と呼ばれた弘法大師が悟りを得たとされる場所。そのため室戸岬で見るだるま夕日はとても縁起の良いものとされています。
必ず見れるとは限らない?だるま夕日を見るポイント
ただし、どのだるま夕日も必ずしも訪れたらその日に見えるとは限りません。発生条件としては、「よく晴れた日」そして「大気と海水の温度差が大きい日没時」がポイント。
さらに太陽がだるまになるのは、夕日が海に沈む前の約3分間。場所によってはたった数10秒〜1分間しか発生せず、シーズン中でもわずか10〜20回程度しか見ることができない貴重な光景なのだとか。
このようにとても貴重で滅多にお目にかかれないだるま夕日は、巷で「幸運の夕日」といわれています。
新型コロナウイルスの影響でなにかと心配や不安になったりすることも多かった2020年。まもなく年末を迎えようとしているこの時期だからこそ、新しい年へ験担ぎをかねてだるま夕日を眺めてみるのもいいかもしれませんね。
- image by:photoAC
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