まさか通じない?有名なのに日本と海外で「呼び名」がまったく違うもの
日本人の誰しもが名前を知っている商品・作品は国内にたくさんありますよね。例えばお菓子だったり、自動車だったり、アニメのキャラクターだったり。
しかし、そうした日本では当たり前のことでも外国人には通じない瞬間があります。恐らく相手も知っているはずなのに「なんで通じないのだろう…」と思ったときは、もしかすると日本名と海外名に違いが生じている可能性も少なくありません。
そこで今回は、日本人であれば誰でも知っている人気アニメのキャラクターから定番のお菓子など、海外では同じ名称で通じないものを紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
『キャプテン翼』の「大空翼」と「若林源三」
最初は、高橋陽一さんの漫画『キャプテン翼』から。サッカーに対して熱心でない人でも、きっと同作品のタイトルくらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。日本を代表するサッカー漫画です。
サッカー少年の主人公・大空翼(おおぞらつばさ)が、天才ゴールキーパーである若林源三(わかばやしげんぞう)の家に向かって、「挑戦状」と書いたサッカーボールをけり込むシーンは、名場面としても知られています。
この2人、まさに大空翼と若林源三は実は世界的な知名度を誇っているのですが、スペインなどサッカー大国では異なる人名に変更されています。
具体的にいえば、大空翼が「オリベル」、若林源三が「ベンジ」です。しかも、漫画のタイトルも『オリベル・イ・ベンジ(オリベルとベンジ)』とスペインでは変えられています。
この背景には、ヨーロッパにおけるゴールキーパーの地位の高さがあるみたいですね。
ドイツにせよ、スペインにせよ、フォーワード(攻撃して点を取る人)の次にゴールキーパーが人気のポジションです。だからこそ、漫画のタイトルにゴールキーパーの名前が挙げられているわけですね。
ちなみに、同漫画に登場する坊主頭の少年、顔面でシュートブロックをする石崎了(いしざきりょう)という人物は、スペインでは「ブルース・ハーパー(Bruce Harper)」という名前が付けられています。
漫画を読んだ経験のある人は、その名前とキャラクターの見た目のギャップが、あまりにも驚きだと思います。
しかも「あなたと共にあるよ、Bruce Harper」なるFacebookページまでありました。かなりの愛され方をしているのですね。