マチュピチュに負けてない。日本の美しき天空の村、長野県「下栗の里」

豊かな自然に囲まれた長野県といえば、避暑地としても観光地としても知られていますね。そのなかでも特に美しい里山である「下栗(しもぐり)の里」をご存知でしょうか?

標高約1,000メートルの高原にあるこの小さな村は、『アルプスの少女ハイジ』の世界を彷彿とさせるほど、穏やかで美しい自然が魅力です。今回は、ヨーロッパの美しい村に負けないほど絶景を眺められる村をご紹介しましょう。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

「下栗の里」とは?

「南アルプス」image by:Shutterstock.com

世界には標高の高い場所に作られた小さな集落がいくつも存在しています。特にヨーロッパ、スイスやオーストリアにはアルプスの山々に囲まれた美しい村が多くあることで有名です。絵本の世界から飛び出してきたかのような絶景をたたえる村々は、観光地として世界中から多くの観光客が訪れます。

写真で見ても穏やかな空気が伝わって来るほど美しい山に囲まれた集落、実は日本にも存在しています。オーストリアのチロル地方の名前を取って、「日本のチロル」とも称されるのが、長野県飯田市にある「下栗の里」です。

標高は約1,000m、目の前には南アルプスの大パノラマが広がる山間部に位置しているとても小さな集落です。観光のために整備された場所ではなく、昔から人々の営みが続く風光明媚な里山。都会のビル群とはかけ離れた場所で静かに生活が営まれてきた場所というわけですね。

「日本の里100選」にも選出!

長野県飯田市「下栗の里」image by:Shutterstock.com

「下栗の里」にいつから人が住んでいるのか、どうしてこのような山間部を切り開いて生活を営んでいるのかは明らかになっていません。しかし江戸時代にはすでにこの場所に住居を構え、田畑を耕しながら穏やかに生きていた人々が存在していたことは分かっています。

他に類を見ない美しい里山は「日本の里100選」にも選出されています。日本の地理学者・市川健夫氏によって「日本のチロル」と命名された同里は、近年全国的に知られるようになりました。

「日本の里100選」に選ばれたこと、そしてあのスタジオジブリが取材を行ったこと、テレビCMで話題になったことなどが広く知られるきっかけとなったといわれています。

「下栗の里」へのアクセス

長野県飯田市「下栗の里」image by:Shutterstock.com

「下栗の里」を上から撮影した写真を見てみると、この里山がどれだけの秘境に位置しているのかがよく分かります。その姿はまるでペルーの世界遺産「マチュピチュ」のよう。


空の中に浮かぶ集落へのアクセスは決して良くはありません。それでも訪れてみると「来てよかった!」と心から思える絶景が広がっています。

アクセスは基本的には自家用車です。道路は整備こそされているものの、車一台通るのがやっとの細く曲がりくねった道が続きます。国道152号線から山道に入り、約8キロほど登れば到着。上りの道と下りの道は分かれているので対向車に出会う心配はありませんが、細い坂道が続くため十分に注意を払いましょう。

長野県飯田市「下栗の里」image by:Shutterstock.com

自家用車で訪れる際の心配事といえば、やはり駐車場ですよね。「下栗の里」には観光客の使える駐車場が2カ所用意されています。ひとつめが「そば処 はんば亭」の駐車場。ふたつめが、はんば亭より奥に進んだ場所に設けられた駐車場です。

どちらもそれほど数はなく、人の多い時間帯には満車となってしまうことも。しかしそれ以外の場所に車を停めることはできないため、なるべく混雑しない時間帯を狙って訪れるようにしましょう。早朝、午前中が特におすすめです。

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