韓国は「手作りキムチ」がモテる?日本と違う海外の当たり前
12種類のキムチをつくれるとモテる?/韓国
韓国で食事をする際、慣れていない日本人からするとちょっと驚きの場面に出くわします。飲食店でメニューを選び、注文をすると、惣菜のようなちょっとした「おかず」が小皿に乗って出てきて、提供されるからです。
初めて現地の焼き肉屋で食事したときには、「頼んでいないのに…お金を取られるかも…」とハラハラした記憶があります。
しかしこれは現地では無料で提供されるおかずですので、請求されることはありません。これは、いわゆる韓国の「おまけ文化」です。
筆者はその初めての食事の際に、「これは頼んでいない」と配膳のスタッフに伝えていると、そのうち担当者と意気投合し、韓国のキムチ文化についていろいろ教えてもらいました。
その人いわく韓国では人気の家電として、キムチ専用の冷蔵庫があると教えてくれました。それぞれの家で何種類もキムチをつくって、その冷蔵庫の中で管理するみたいですね。
また、キムチづくりにおいては「韓国では12種類のキムチを手づくりできる女性がモテる」のだとか。
いまでこそ「キムチを手づくりできる女性」がモテるというような、ジェンダーによる役割分担はかなり古い発想に思えます。
実際に20代の韓国人女性に聞いてみると、「家庭によってキムチの味は結構違っていて、親や祖父母からその秘伝の味を教わる機会もあるけど、いまではわざわざ自宅で漬けることはしない」のだとか。
理由としては、キムチを作るのは大変な工数がかかり、しかも専門店やコンビニなどでも売られているため、漬けるよりも買う方が楽だから。
とはいえ、実家でたくさんのキムチを作っているというかたも珍しくないそうですが、キムチを手づくりできる女性がモテるというのは少しばかり古い考え方のようです。
とはいえ韓国人にとってキムチは食卓には欠かせないソウルフードのひとつ。性差関係なく、美味しいキムチを作れると「スゴい!」と、一目置かれるのかもしれませんね。