韓国人と中国人が気にしていた、日本とは微妙に違う「一般常識」
ビールはどうやって注ぐ?
赤池:瓶ビールとかを飲むときは、日本では自分で手酌すると出世しないというジンクスがあります。皆さんはどうですか?
王:出世できないってジンクスはないと思うけど、ひとりで飲むのはあまり良くないね。
ユナ:韓国では手酌すると、前に座っている人に良くないことが起こるとか、恋人ができにくくなるとかって聞いたことがあるよ。あと、基本的にお酒はひとりでは飲まないからね。
赤池:ひとりで飲むのはダメなんですか?
ユナ:お酒はみんなで楽しくワイワイ飲むものだから、ひとりで飲んでいると「どうしたんだろう?」って思う。でも、落ち込んだときとかは、ひとりで屋台で飲むこともあるけどね。
赤池:あ!韓国ドラマで観たことあります。主人公が落ち込んでいるシーンで、よく焼酎を飲んでいますよね。
王:確かに観たことあるわ(笑)ちなみに中国では、飲み会とかで手酌をしていると「この場がつまらない」って意味になるよ。
赤池:飲み会でわざわざ注いでもらうのも申し訳ないから手酌することもあるけど、その場が楽しくないわけではないんですよね。
王:あと、お酒は瓶のラベルが見えるようにお酌するかな。
赤池:ラベルを上にするのは、日本でも聞いたことがありますね。
ユナ:韓国では目上の人に注ぐときは片手でお酌をして、もう片方は自分の腕とかに添えるのがマナーかな。そして自分がお酒を飲むときは横を向いて口を隠す(笑)
王:隠すの?何で?
ユナ:韓国には年長者を敬うっていう文化があるから絶対に年齢が重要になるの。だから目上の人に飲んでいるところを見せない、年長者の正面でグラスの底を見せないっていうのがあるよ。
赤池:韓国に行くとたまに見知らぬ年上の人が奢ってくれるけど、そのときは気をつけた方が良いかもですね。
ユナ:もちろんそんなに厳しいわけじゃないから大丈夫だよ!
王:中国はお酌っていうより「お酒の飲み方」のほうがルールが多いかな。
赤池:例えばどんなルールですか?
王:日本は乾杯のときは基本ビールだけど、中国は強いお酒を最初に飲んで、弱いお酒へとシフトしていく。そして好きなタイミングで飲むのではなく、乾杯して飲む、みたいな。
ユナ:韓国も乾杯して飲むことが多いね。ちなみに相手が飲んでいる途中、グラスの中が空になっていない状態では継ぎ足しはしないよ。