「LCC」利用時の注意点!予約〜機内までの乗りこなしテクニック
機内サービスもすべて有料、座席の勝手な移動はNG行為
機内では、ドリンクや軽食などのサービスはすべて有料。地上で買うよりも割高です。アルコールを除くソフトドリンク、軽食などはあらかじめ出発する空港で買い、機内に持ち込むのが良いでしょう。
ただ、LCCによっては、機内限定でこだわりのドリンクやスイーツが買えることもあり、これを楽しみに搭乗する人も少なからずいます。航空会社のグッズも機内販売で人気が高いです。
LCCでは、枕やブランケットなどの貸し出しもありません。自分であらかじめ用意する必要があります。座席にモニターはなく、イヤホンを挿して聴くオーディオサービスもありませんし、機内Wi-Fiや電源もなし。
一部のLCCで、機内で自分のタブレットやスマートフォンなどで映像や音楽などを楽しむサービスを提供するところもあります。
座席の前後の間隔は、LCCは大手航空会社よりも狭いです。満席時などは、窮屈感があります。機内で勝手に座席を移動するのもNG行為。LCCでは座席指定が有料だからです。
飛行機から外の眺めを楽しみたい、隣り同士に座りたい、足元が少しでも広い座席がいいといった人は、予約時に有料で座席指定をしましょう。
欠航や大幅遅延などトラブル時は大変な目に遭うことも
「LCCだからよく遅れる」というイメージがあるかもしれませんが、全体的に見て、そこまで大手航空会社との大きな差はありません。
ただ、LCCの便が到着して出発する前の時間が大手航空会社より短いため、ちょっとでも遅れると後の便がどんどん遅れる傾向はあります。これに当てはめると、「朝の便より夕方以降の便が要注意」です。
台風や大雪などの天候事由によって欠航しやすいのも、LCCの傾向。便の欠航が決まると、予約は自動的にキャンセルとなり、その後の自社便に振り替えるか、大手航空会社の高い運賃の便を自力で取り直す必要があります。
LCCでそもそもの便が少ない路線だと、直近の便への振り替えが殺到して予約できないことも。トラブルが起きた時のリスクは、LCCのほうが大きいです。
沖縄方面は夏、北海道方面だと冬は、LCCの利用を避けたほうが無難です。理由は、台風や大雪などの影響を受けやすいから。少し高くてもサポートが手厚くて便数が多い大手航空会社のほうが、少しだけでも「リスク」を減らせます。
大手航空会社と「上手に使い分け」て利用する心構え
先述の通り、LCCの利用時に欠航や大幅遅延といったトラブルにもし遭遇したら、なかなか大変です。
空港で対応するスタッフは少なく、サポートの電話もLCCだとなかなか繋がらず、通話料がかかる「ナビダイヤル」であることも。
キャンセル時の支払いがそのまま現金ではなく、次回の航空券を買う際などに使える自社のクーポンのみという場合もあります。
航空券をLCCで買うのと、大手航空会社で買うのと、あまり金額の差がないこともあります。その時は迷うことなく、大手航空会社で買ったほうが良いでしょう。
空港使用税や支払手数料、さらに手荷物の分などが加算されると「LCCのほうが高い」というケースも起こります。
ただ、日本の国内線で1年に何度もLCCを利用してきた経験から、何事もなく快適に利用できたことのほうが、はるかに多いのも事実。LCCを利用する際、心がけていることがいくつかあります。
- 「深夜に到着する便を避け、できれば夕方までの便に乗る」(空港に着いて自宅へ帰れなくなるリスク回避)
- 「1日できれば数便、少なくとも毎日運航の便」(振り替えのしやすさ)
- 「受託手荷物や事前座席指定が付いた運賃プランを買う」(手荷物でのストレス軽減)
- 「空港では常に早めの行動」
ほかにもさまざまありますが、このように大手航空会社と違うことを、常に念頭に置く必要があります。
とにかく一度乗ってLCCを自ら経験すると、LCCがどういった乗り物なのかがよくわかり、多くの人が「安くてありがたい。次も乗ろう」となります。
一方、最初にいきなりトラブルに見舞われると「もう二度と乗らない」という気持ちになってしまいがち。時間にも心にも余裕がある時に、LCCに一度乗ってみるのをおすすめします。
- image by:シカマアキ
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