北陸の絶景もグルメも楽しめる。石川&富山の人気「観光列車」4選

Array
2022/06/20

車内から見える絶景、美味しい地元の料理に地元のお酒が楽しめる観光列車

単なる移動手段ではなく、電車に乗ることそのものを楽しめる観光列車は全国にありますが、北陸地方は実は観光列車の宝庫だとご存じでしょうか。

美しい景色と海の幸、山の幸に恵まれた石川や富山は観光列車にぴったり。今回は数ある北陸の観光列車のなかでも特におすすめな4つをご紹介します!

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

のと里山里海号

image by:Piti Sirisriro/Shutterstock.com

石川県・能登半島の美しい風景を眺めながら、のんびりとした鉄道旅が楽しめるのが「のと里山里海号」です。土日祝日を中心に運行している観光列車で、七尾駅から穴水駅までの約33kmを約1時間で運行します。

世界農業遺産の美しい風景

車窓からの眺め image by:Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)

同車は、「世界農業遺産」に認定されている美しく、どこか懐かしい能登の景色の中を走ります。

この世界農業遺産とは、その土地に合わせた昔ながらの農業や農法、そして景観や伝統などが一体となった農業システムを認定するプロジェクトで、日本では11カ所が認定されています。

能登の里山里海」は2011年、新潟県佐渡市が申請した「トキと共生する佐渡の里山」とともに、日本で最初に世界農業遺産に登録された場所です。

車窓からは、丸太のやぐらの上で魚の到来をじっと待つ「ボラ待ちやぐら」のある景色や、黒く美しい「能登瓦」の屋根を持つ家々が立ち並ぶ風景、田園に佇む白鳥の姿に加え、遠くに見える「立山連峰」、「七尾湾」の真っ青な海などが見られます。

伝統工芸品がいっぱいの車両

車内の様子 image by:Masayoshi Sakamoto(坂本正敬)

外観はシックな「のと里山里海号」ですが、一歩足を踏み入れてみるととてもおしゃれでスタイリッシュ!和と伝統の雰囲気を残しつつも、おしゃれな車内となっています。


オレンジのシートは「里山」を、青いシートは「里海」をイメージしているのだとか。能登の伝統工芸品が飾られたギャラリーのような一角もあります。

日本で2車両だけの郵便車を見学

image by:photoAC

約1時間の旅の途中、レトロな駅をいくつか通過します。そして途中の「能登中島駅」では10分ほど停車。この駅には日本に2車両しか残されていない、貴重な鉄道郵便車「オユ10」の見学ができます。

いまは車や飛行機が主流の郵便ですが、昔は鉄道で運ばれていました。郵便を運ぶために作られた鉄道車両は、中に広い仕分けスペースがあったり外側に大きな郵便のマークが描かれていたりと、いまでは見ることができない貴重なもの。

中にあるレトロな郵便ポストへ絵葉書を投函すると、特別にオユ10の消印が押されて届けられます。

能登の海の幸もいただける

土日祝限定、予約限定で食事やスイーツ付きのプランもあります。例えば「寿司御膳プラン」では能登で水揚げされた新鮮なお魚をたっぷり味わえるお弁当が。

さらに「スイーツプラン」では、能登の食材が使われたケーキがいただけます。こちらはオリジナルのお菓子もお土産としていただけますよ。

行きはお寿司を堪能し、帰りはスイーツなんて贅沢な鉄道の旅もおすすめです。

  • のと里山里海号
  • 公式サイト
  • ※当面の間、土日祝日運行です(2022年6月15日時点)。

いま読まれてます
エアトリ 憧れの北欧。デンマーク・コペンハーゲンで暮らすように旅をする
北陸の絶景もグルメも楽しめる。石川&富山の人気「観光列車」4選
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます