まさかコレが使えない!?中国人が日本でカルチャーショックを受けた理由
結婚祝いやお年玉もキャッシュレス!?
前述の通り、スーパーやレストランなどでのお会計だけでなく、結婚祝いやお年玉を渡す際もキャッシュレス化が進んでいる中国。
以前は日本と同じように現金を包んで渡すことが多いとされていましたが、最近ではスマホひとつで送金することはもはや当たり前。
「直接会ってお祝いを渡せない…っていうときでもスマホがあれば便利です。とくにこのご時世ですので、簡単に送金できるほうがいいですしね」
「中国ではみんな現金を持ちません。キャッシュレスが進んでいるので、電子サービスやアプリの利用が活発で、タクシーもアプリで呼ぶのが一般的です。先日友人が怪我をしてなかなか買い物に行けないと話していたので、彼の自宅まで配車してあげました」
「中国も以前は紅包という真っ赤な袋、日本でいうポチ袋でお年玉をあげていました。ここ数年は新型コロナの影響で甥っ子たちにも会わなかったのでお年玉をあげる機会がなくホッとしていたら、『おじさん、Alipay(アリペイ、支付宝)で送ってよ』と言われてしまいました(笑)」
人民網日本語版によると、2021年度にAlipayを利用してオンラインお年玉による新年の挨拶を行った人は267%増加しているそう。
さらに60歳以上の高齢者が贈ったお年玉は210%増加、受け取ったお年玉は約430%増加しており、高齢者もキャッシュレス化を取り入れていることがわかります。
このように、もやはお財布や現金を持ち歩かなくても生活ができるようになった中国。では、実際にどれくらいのキャッシュレスが浸透しているのでしょうか。
一般社団法人キャッシュレス推進協議会が発表した、「キャッシュレス・ロードマップ2021」(PDF)を見てみると、世界各国のキャッシュレス決済状況がわかります。
これによると、日本は24.2%という結果に。ちなみに欧米諸国を見てみるとアメリカは47.0%、カナダは62.0%、イギリスは57.0%でした。
これに対し、中国はなんと77.3%!さらにお隣の韓国では94.7%を誇るなど、同じアジア圏内でも決済状況に大きな違いがあることがわかります。
今後、キャッシュレス決済比率を2025年までに40%ほどへと伸ばしていくことが目標になっている日本。それでもまだまだ高い水準とはいえませんが、今後ももっと普及していくことが見込まれています。
近い将来、日本でも中国のようにスマホひとつで身軽に出かけられる日が来るかもしれません。
- 参考:一般社団法人キャッシュレス推進協議会「キャッシュレス・ロードマップ 2021」(PDF),経済産業省「キャッシュレスの現状及び意義」(PDF),人民網日本語版
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