音を立てた食べるのは当たり前?韓国人が日本で驚いた「食事マナー」の違い
日本人は咀嚼音に厳しい?
韓国ドラマや映画を観ていると、よく食事シーンに出会うことがありますよね。いろいろな違いがみえて新しい発見もありますが、ふと疑問に思ったのが「咀嚼(そしゃく)音」について。
筆者は子どものころから、親に口を開けて食べないようにと教わりました。個人的には音に関してそこまで敏感ではありませんが、周りの友人には「デート相手がクチャクチャと音を立てて食べる『クチャラー』だったら絶対付き合えない…」という人もいます。
実際に、恋愛・婚活マッチングサービス「pairs(ペアーズ)」が、会員の男性2,168名、女性1,541名を対象に「デートの食事マナー」についてアンケート調査を実施。
その調査によると、「クチャクチャ」や「ペチャペチャ」といったように音を立てながら食べる、いわゆる「クチャラー」がNGと思う人も少なくありません。
「食べ方。音を立てない。口を開けながら咀嚼しない。ぼろぼろこぼさない。綺麗に食べる。綺麗に残す」(日本出身・30代女性)
「肘をついたりお茶碗を持たないなど、細かいところは構わないがクチャクチャと食べたり姿勢が悪いと気になります」(日本出身・20代男性)
「くちゃくちゃ口を開けて噛むのはNG。ポロポロこぼしたり、食べる前に醤油やソースを何にでもかけるのも…」(日本出身・20代女性)
このような意見がいくつか集まりました。咀嚼音がダイレクトに聞こえるこの食べ方については、苦手な人が意外と多いようです。
韓国人は食事中の咀嚼音に過敏ではない?
先ほどの話に戻ると、韓国のドラマや映画を見ていると音を立てて食べる人が多いように思えます。そこで実際に韓国出身者に、咀嚼音について伺ってみました。
すると韓国では、咀嚼音を特に何も思わない人が多いのだとか。
「日本では礼儀正しい食事時の習慣が素晴らしい。韓国人は咀嚼音が大きく、くちゃくちゃ食べることを何も思わないです。日本人は咀嚼音をあまり良いものと捉えず、他人に配慮して静かに食事をすることから、とても丁寧かつ真面目な人間性であり、日本の良さのひとつだと思いました」(韓国出身・30代男性)
「マナー違反という意識が広がってきたかもしれないけど、音を立てた食べる人は少なくないです。実際に私も日本人の友だちに注意されるまで、日本ではNGということを知らなかったので、言われて驚きました。そもそも音が気にならないので、『クチャラー』という概念がなかったです」(韓国出身・20代女性)
「私は元々他人の咀嚼音が気になるので、韓国でも口を閉じて食べていました。でも周りはくちゃくちゃ食べるのが当たり前だし、私が少数派なので、注意をしようと思ったことはありません。日本人の多くは口を閉じて食べるので、外食でもストレスが少なく非常に過ごしやすいです…」(韓国出身・20代女性)
もちろん咀嚼音に対しても、日本人と同じように韓国人もそれぞれの意見がある様子。人によっては不快に思ったり、気にならなかったりするようです。
さまざまな人が集まる飲食店だと、他者への配慮は必要不可欠。そして文化は国によって多種多様ですし、食事マナーといった視点だけでなく、相手への気遣いは意識したほうがいいかもしれませんね。
- 参考:恋愛・婚活マッチングサービス「pairs」,PR TIMES
- image by:Keitma/Shutterstock.com
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