物価が激上がりの「シンガポール」、新型コロナ前と現在の違いと注意点

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2022/10/08

日本人旅行客に人気が高い東南アジアの国、シンガポール。タイやインドネシアなどと比べると「物価が高い」のがややネックではあるものの、その分「治安がいい」「街が清潔」「IT先進国」など、旅行しやすいメリットも多い国です。

定番の「マーライオン」や「マリーナ・ベイ・サンズ」のほか、グルメやショッピングなども魅力。そのシンガポールもコロナ禍で国境を封鎖し、一時は観光目的での入国ができませんでした。

しかし、2022年4月から、ワクチン接種完了を条件に隔離義務を撤廃するなど、入国規制をいち早く緩和。日本のパスポートがあれば、入国前の検査も不要です。

筆者は2022年6月、シンガポールを約2年半ぶりに訪れました。コロナ禍の前後で変わった点など、シンガポール旅行の最新情報をまとめて紹介します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

シンガポールの入国条件、新型コロナ前とほぼ変わらず

シンガポールへの入国は観光目的の場合、30日以内の滞在だとビザ(査証)は必要ありません。これは新型コロナ後も同様です。

また2022年8月29日に新型コロナウイルスに係る水際対策の緩和措置が発表され、主に準備するものは、以下の通り。

  • パスポート(入国日から6カ月以上の残存期間)
  • ワクチン接種完了証明
  • 電子入国カード・健康申告書(SG Arrival Card with Electronic Health Declaration)の提出(出発3日前から電子登録可)
  • シンガポール出国の航空券(できれば用意)
  • ※ワクチン未接種・接種未完了者は出発前2日以内に受けたPCR検査、もしくは専門の医療専門家によって行われた迅速抗原検査(ART)の陰性証明書
チャンギ空港にあった「SG Arrival Card」の案内。image by:シカマアキ

ワクチン接種の有無などは、日本を出発する際、航空会社の搭乗手続き(チェックイン)時に書面(ワクチンパスポート)または接種証明アプリでの提示を求められます。

また、シンガポールの出入国カードアプリ「SG Arrival Card」でも、ワクチン接種証明の登録が可能です。この「SG Arrival Card」をもし登録し忘れた場合、シンガポール・チャンギ空港にダウンロードして登録するための案内がありました。

シンガポールは現在ワクチン接種の有無に関係なく入国が可能です。ただし未接種・接種未完了者は出発前2日以内に受けたPCR検査や迅速抗原検査(ART)の陰性証明書が必要です。


隔離措置などは不要なので、余分な時間と費用がかからず、すでに気軽にシンガポールへ旅行できるようになっています。

物価が高いシンガポールはさらに割高に。屋台メシがおすすめ!

シンガポールで見かけたレストランの案内。ランチが32ドル(約3,200円)image by:シカマアキ

シンガポールの物価は、新型コロナ前より上がっています。例えば、ホテルも、レストランでの食事も、交通費も、すべてが微妙に上がっているのに気づかされます。

もともとほかの東南アジア諸国よりも物価が高いシンガポール、すでに「日本よりもなにもかも高い」と考えたほうが良いです。

しかも昨今の円安が、日本人旅行者にとって「割高感」を抱かされます。コロナ前は1シンガポールドルが約85円程度だったのが、いまや約101円ほど(2022年10月時点)。

ホテルは3つ星クラスだと安くても1泊2万円前後。高級ブランドで買い物三昧をする気にもなれません。

シンガポールに多くある「ホーカーズ」image by:kandl stock/Shutterstock.com

ただ、ホーカーズ(露天商・屋台)やフードコートなどでの食事はもともと安いため、いまでも約300円~500円ほどでお腹いっぱい食べられるのはありがたい限り。

交通費も従来から日本より割安で、ちょっと値上げしてもまだダメージは少ないです。お土産などの買い物も、スーパーマーケットがおすすめ。

シンガポールの徹底された感染対策、マスク着用率は高い

シンガポールのMRT(地下鉄)にあった「会話しないでください」の注意文。image by:シカマアキ

シンガポールでも新型コロナの感染が広がりました。特に、移民が多いリトルインディアなどでクラスターが次々発生し、瞬く間に感染者が急増しました。

しかし、シンガポール政府は迅速かつ的確な対策により、新型コロナの封じ込みと医療体制の整備を行いました。

8月29日の緩和措置以降、シンガポールでは一部施設を除き屋内のマスク着用については任意になりました。ただしMRTやLRTなどの公共交通機関では、引き続きマスクの着用の義務があります。

罰金の国」といわれるシンガポールなだけあり、地下鉄の車内やモール内などではみんなマスクをきちんと着けています。

消毒液もいたるところに置いてあり、誰でも利用が可能です。実際、シンガポール人の「ソーシャルディスタンス」などの意識も高いように思えました。

もし現地で発熱や味覚障害などの症状が出たら、在シンガポール日本大使館に速やかに連絡してください。

現地での隔離や治療には非常に費用がかかるため、日本出国前に「コロナカバー」対応の海外旅行保険の加入をくれぐれもお忘れなく。

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