これぞ贅沢おこもりステイ。まるで桃源郷な長野「扉温泉」で優雅な名湯旅
温泉の楽しみ方の種類にもいろいろとありますが、優雅にリゾートと温泉を堪能したい!という欲張り気分のときに訪れるべき宿としてリストの上位に上がるのが「扉温泉明神館」です。
長野県の松本から東へ約15km。標高1,000mの美ヶ原の麓に位置する同所は、緑生い茂る美しい森の渓谷にポツンと現れる一軒宿。
「扉温泉」というその名前の響きからして、ただものではない何かを感じませんか?
このあたりには昔から神様にまつわる伝説が多く、道ぞいには点々と「道祖神(どうそじん)」の姿が見受けられます。なんでも一説には神様たちが湯治に訪れる場所であったとも伝わる温泉なんです。
ちなみにホテルがあるのは八ヶ岳中信高原国定公園の中なので、本当に山の中に突然現れる桃源郷のような空間。
そんなまるで、外界と人間界をつなぐ扉のような空間に位置する同所の素敵ポイントをまとめると、以下の通り。
- 美食に特化している宿であること
- ほかにはない絶景温泉が楽しめること、
- 完璧に日常から遮断された時間が流れること
それでは、早速「扉温泉明神館」をご紹介しましょう。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
地産地消、心満たす美食を極める滞在
ハイレベルな自家製無農薬野菜と一流の味
食事が高レベルの温泉宿はそれだけで魅力倍増ですが、「扉温泉明神館」の食に対する力の入れようはかなりのハイレベル。
食を中心にこの宿を捉えると、温泉宿とか温泉リゾートではなく、「オーベルジュ(宿泊できるレストラン)」という呼び方のほうがピッタリくる印象です。
驚いたのが、料理はもちろん、そのロケーションやサービスに至るまで、ホスピタリティの高さが徹底していること。フランスに拠点を置く世界の一流ホテルやレストランで構成される組織「ルレ・エ・シャトー」にも加盟すると聞いて納得。
ちなみに日本国内で登録される宿は、修善寺の老舗旅館「あさば」をはじめとする、全国でわずか11施設です(2022年10月末時点)。
食事は和食かフレンチか2つのレストランからお好みで選択するシステム。どちらも地元信州の旬の食材をふんだんに使ったシェフのセンスが光るメニューです。
私が滞在したときは「ナチュレフレンチ菜」にてディナーをいただきましたが、滋味あふれる野菜の美味しさが際立つ品々は、メインの肉料理に至るまでとにかく饒舌。
信州ワインのラインアップも素敵なので、料理と合わせて優雅なディナータイムを堪能させていただきました。和食の場合は、ぜひ地元長野が誇る日本酒を堪能してください。
ちなみにこちらで使われる野菜は自家製の有機栽培で、料理の残りの食材は肥料として畑に利用しているそう。自然の恵との共存をベースにしたおもてなしの姿勢にも好感が持てますね。
絶景の温泉「立ち湯」で自然との一体化
さて、この宿を代表する最もフォトジェニックな空間となるのが、「雪月花」と命名された立ち湯。
文字並びからしていかにも風光明媚なこの温泉は、目の前に広がるわさび沢の渓谷がパノラマのように湯船を縁取り、新緑の緑に水墨画のような雪化粧、雅やかな紅葉など、四季折々の自然との一体化が叶う究極のリラックス仕様。
温泉はアルカリ性単純温泉。美肌効果はもちろん、じっくりゆっくり浸かることで体の内部から循環器や自律神経を整える効果が期待できます。
泉温は38度〜40度に設定されているので、じんわりと身体の芯まで温泉がしみわたるの感じながら、心ゆくまで景色を堪能することができます。
この他にも、露天風呂付き大浴場の「白龍」、ゆったりと寝湯で浸かる「空山」と、異なるシチュエーションでの湯浴みも楽しめますよ。