なぜベルギー王室に五重塔が?世界の面白い「王室」トリビア
王位継承で50隻以上の船が走る/タイ王室
次は、日本の皇室に次いで、アジアで2番目に長い歴史を持つタイ王室のトリビアについて紹介します。
現在のマハ・ワチラロンコン国王が即位してから、国王に対するデモなど騒がしいニュースが聞こえてきますが、70年もの間王位にあったプミポン・アドゥンヤデート前国王が2016年に崩御した際には、国民の悲しむ姿が日本でもニュースになっていました。
タイ王室が国民に深く愛される様子が日本にまで伝わってきましたが、数年前の出来事を記憶している日本人も少なくないかもしれません。
そんなタイ王国には「御座船パレード」という国王即位の伝統行事があります。
プミポン・アドゥンヤデート前国王からマハ・ワチラロンコン国王(ラマ10世)に王位が継承された際にも、戴冠(たいかん)をめぐる一連の行事の締めくくりとして、タイ王室公式行事である御座船パレードが壮大に行われました。
約3.4kmの水上ルートを、王室御座船を含む52の儀式船が通ります。国王が乗り込む金色の御座船は全長約45mもあり、海軍兵士が歌を歌いながら手漕ぎで進むみたいですね。
王の誕生日はお祭り騒ぎに/オランダ王室
天皇陛下の誕生日は日本でも祝日になりますよね。令和になってからは、2月23日が天皇誕生日で祝日となりました。
この日は東京の皇居で一般参賀が行われ、多くの人が祝意を示しに足を運びます。新型コロナウイルス感染症の影響で令和に入ってからは一般参賀が行われていませんが、平成最後の一般参賀には8万2,850人が皇居に集まりました。すごい数ですよね。
同じように、世界でも国王の誕生日には、特別な行事が催されるケースも多いようです。例えば、オランダ王室の場合は、ウィレム=アレクサンダー国王の誕生日が4月27日なので、この日を「キングズデー」と呼び、国中がお祝いムードになるそう。
新型コロナウイルス感染症の影響で大がかりな集まりやフリーマーケットの開催がここ数年は見送られてきましたが、2022年は予定どおりに開催。
オランダ王家のカラーであるオレンジ色の服装を国民が着たり、街中がオレンジ色に装飾されたりするなか、お祭り騒ぎに国民が興じている様子は印象的でしたよ。
王家の伝統とは違いますが、この国王の日には法的な許可を必要とせずにフリーマーケットで誰もが路上販売を認められます。ロイヤルファミリーもどこかの都市に訪問するとの話。粘り強く順番待ちすれば、国王との握手も当日は可能みたいですよ。