犬と走るオバマ元大統領。偉人に愛された「ファーストドッグ」大集合!
パグ/オラニエ公ウィレム
ちょっと古い話も紹介します。オラニエ公ウィレムと聞いて、誰だか分かる人はきっと少ないはず。ヨーロッパ人だとはなんとなくわかるかもしれませんが、この名前だけで正確に誰なのかわかる人は、かなりの世界史通かもしれません。
オラニエ公ウィレムは、『日本大百科全書』によると、
<オランダ独立戦争の指導者、ネーデルラント連邦(オランダ)共和国諸州の初代の総督>(小学館『日本大百科全書』より引用)
とあります。
ネーデルラント連邦共和国の独立を1581年に宣言、初代オランダ総督となり、実質的な国家元首にもなった歴史上の偉人です。
オランダのサッカーチームのユニフォームがオレンジ色だったり、国王の誕生日に国中の人がオレンジ色の服を着たりする理由は、スペイン領からの独立戦争(八十年戦争)を指導したこのオラニエ (オレンジ) 公が由来となっているのですね。
この独立戦争(1568~1648年)の真っただ中である1572年、当時のオランダを支配していたスペインの兵士が、オラニエ公ウィレムを暗殺しようと接近します。
その接近に気付いたウィリアム3世の飼い犬「Pompey(ポンペイ)」が吠えたため、難を逃れられました。以来、オラニエ家の公式の犬種に「パグ」が指定されたのだとか。
ちなみに、次社さんいわく、パグの原産は意外にも中国との話。東インド会社の商人と共にアジアからヨーロッパにもたらされたみたいですね。
ラブラドールとプードルのミックス/ホーコン皇太子
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Albert Nieboer Photography / Royal Press Europe (@Royaleurope) May 17, 2019
次は、ノルウェーの王室で飼われているイヌの話。ノルウェーの現国王はハーラル5世で、ソニア王妃との間に王位継承第1位の長男ホーコン皇太子がいます。
その妻のメッテ・マリット皇太子妃との間には、王子・王女がいて、ラブラドールとプードルのミックス犬である「ラブラドゥードル」も一緒に暮らしています。
「ミリー・カカオ」と「スノーリ」がイヌの名前。ノルウェー憲法記念日の祝日(ナショナルデー)の5月17日には、多くの国民が民族衣装を着用するなか、王室のイヌも国旗色のリボンをつけて国民の前に姿を現します。
その姿が、イベントには欠かせない状況になっているみたいですね。
ホーコン皇太子一家の休暇には当然、ミリー・カカオさんとスノーリさんも一緒。家族に愛され、国民に愛される幸せなイヌだと分かります。
ちなみに、ラブラドールとプードルのミックス犬といいましたが、ミックス犬と雑種は何が違うのでしょうか。
次社さんによると、本質的にはどちらも一緒みたいです。ただ、異なる純血種のイヌを人工的に交配させて生まれた、親のはっきりしている犬を、ミックス犬と呼ぶみたいですね。