横浜駅より終わらない?なぜか完成しない魅惑の「未完の建物」たち
柳京ホテル/北朝鮮
北朝鮮にも未完の建築物があります。ちょっと前までは朝鮮半島で最も高い建物で、現在は国内で最も高いビルの「柳京(リュギョン)ホテル」ですね。別名で「Hotel of doom(滅びのホテル)」ともいわれています。
建物の建築は1987年にスタートし、1992年にはその高さが約329mに達しました。横浜ランドマークタワーが約296m、あべのハルカスが高さ約300m、東京タワーが約333mですから、その巨大さがよく分かりますよね。
しかし、国の経済危機によりこのホテルは途中で工事がストップし、約16年の間、最上部にクレーンの重機を残したままの状態で放置されていました。
2008年に、ガラスパネルが表面に張られた際には工事の再開がうわさされ、外資系ホテルの部分開業の報道も出ましたが、結局動きはありませんでした。
2018年には、LED(発光ダイオード)ライトが建物に装着され、建物全体が、国家に関するプロパガンダのための巨大な装置に。
しかしながら、いまだに建物は未完のままです。巨大なピラミッドのような構造をしている理由は、コンクリート造の建築物のため、上層階の重さを軽くするためだと米CNNのコンテンツで語られています。
建物が完成し、ホテルが開業した場合、部屋数は3,000に達し、最上階の円すい部分にホテルがオープンする予定になっているみたいですよ。
巨大ターミナル駅/日本
日本にもある未完の建築物を紹介します。ずばり、世界最大の乗降者数を独占する日本のターミナル駅たちですね。
例えば「横浜駅」は長らく、永遠未完の工事といわれていました。いくつもの路線が集中するため、どこかで工事が終わっても、どこかで工事が始まる、「日本のサグラダファミリア」とも呼ばれていたのですね。
JR横浜タワーの最近の完成をもって、横浜駅が完成したとの声もありますが、人の出入りする駅は必然的に工事が続くので、一定の区切りがついても経年変化と老朽化は年々進み、修復などを含めると別の工事が待っています。
その意味で、新宿駅・渋谷駅・池袋駅・大阪(梅田)駅・横浜駅など、1日に200万人を超える乗降者がいるような日本のターミナル駅も、永遠未完の建物と呼んでもいいのかもしれませんね。