【2022】秋の京都で気品に満ちた花を愛でる〜“菊”おすすめスポット〜

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2022/10/07

日本の文化と伝統を象徴する菊の花。奈良時代に中国から日本に伝わり、鎌倉時代には衣裳の文様として流行。江戸時代に入ると盛んに品種改良されるようになりました。大菊、中菊、小菊など大きさに分類できるだけでなく、和菊や洋菊など種類もさまざまです。

また漢字の通り秋の風情を感じさせる秋明菊(シュウメイギク)は、「菊」という名前がついていますが、実はキク科ではなくアネモネ科ということをご存じでしょうか。別名「貴船菊(キブネギク)」といい、京都・北山の貴船周辺で多く観られたことに由来するそうです。

今回はそんな菊や秋明菊を楽しめるスポットやイベントをご紹介します。

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植物園で楽しむ、菊で感じる秋

【京都市左京区】京都府立植物園 菊花展

10月20日(木)~11月15日(火)

京都市内ですぐに行ける自然あふれるエリアといえば、京都府立植物園です。大芝生地の特設展示場にて10月20日から開催予定の菊花展では、大菊、小菊、古典菊など、多種多様な品種の菊が約300鉢も展示されます。

展示品を見るだけでなく、苗や鉢物を購入することも可能なので、気に入った菊を探してみてはいかがでしょうか。

また、小菊が滝のように流れ落ちる「懸崖作り」や、重厚感のある「小菊盆栽」、菊で動物などを表現した菊トピアリーなども展示予定です。赤や黄、白などいろいろな色の菊を見て楽しむことができそうですね。

■■INFORMATION■■

京都府立植物園 菊花展
会期:2022年10月20日(木)~11月15日(火)
時間:9:00〜17:00(入園は16:00まで)
会場:京都府立植物園
住所:京都府京都市左京区下鴨半木町
問い合わせ:075-701-0141(京都府立植物園)
時間:9:00〜17:00(入園は16:00まで)
料金:一般200円/高校生150円/中学生以下無料/70歳以上の方(要証明書)、障害者手帳等持参の方は無料(介護者を含む)
アクセス:京都市営地下鉄北山駅下車3番出口すぐ又は北大路駅下車3番出口を東へ徒歩約10分
駐車場:あり(普通最大150台)、300円/時間(上限1,200円)


京都府公式ホームページ

大菊やダルマ菊、盆栽菊…。多彩な菊に彩られた「お西さん」秋の恒例行事

【京都市下京区】西本願寺 献菊展

10月17日(月)~11月23日(水)

浄土真宗本願寺派の本山で世界文化遺産に登録されている西本願寺。京都では「お西さん」の名前で親しまれている寺院で、第69回本願寺献菊展が開かれます。

本願寺献菊展は、「全国門徒総追悼法要(秋の法要)」に献花(阿弥陀如来へのお花のお供え)される菊花をもって開催。京都菊栄会のメンバーのみなさんが大切に育てた花を、つぼみの状態から展示する予定。見ごろは10月下旬ごろからになるそうです。

境内では、大菊十二鉢などの花壇をはじめ、嵯峨菊、ダルマ菊、福助菊、盆栽菊、ドーム菊、扇形懸崖菊など、合わせて約350鉢の菊が献花され、訪れた参拝者の目を楽しませてくれます。また開催期間中の11月7日~11月12日までは、お茶所で切花の展示約50鉢も合わせて開かれます。

■■INFORMATION■■

西本願寺 献菊展
会期:2022年10月17日(月)~11月23日(水)
時間:5:30~17:00
会場:西本願寺白州境内地、お茶所
住所:京都府京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町
問い合わせ:075-371-5181(西本願寺)
料金:無料
アクセス:市バス西本願寺前から徒歩すぐ

公式ホームページ

嵯峨天皇が愛でた嵯峨野古来の野菊を鑑賞

【京都市右京区】旧嵯峨御所 大本山大覚寺 嵯峨菊展

11月1日(火)~11月30日(金)

京都・嵯峨に佇む旧嵯峨御所 大本山大覚寺は約1200年の歴史を誇る寺院。弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の本山で、嵯峨天皇の離宮を寺院に改めた皇室ゆかりの寺院でもあります。

同寺で毎年11月に開催される嵯峨菊展は、嵯峨天皇の御代、大沢池の菊ヶ島に自生していた嵯峨野独特の野菊・嵯峨菊を展示する催しです。

嵯峨天皇がその気品ある姿と香りを好まれ、永年にわたって王朝の感覚を持って育成し、ひとつの型に仕立て上げられた風情と気品を兼ね備えた「門外不出」の菊。一鉢に三本仕立てとし、殿上から鑑賞できるようなんと約2mまで成長するのだとか。

花は、下部に七輪、中程に五輪、先端に三輪が咲く「七五三」。葉は下部を黄色、中程を緑、先端を淡緑と、こちらは四季を美しく表現。淡い色の花々が色とりどりに美を競い、辺りは格調高い香りに包まれます。

嵯峨菊展では、そんなさまざまな風情に満ちた嵯峨菊を境内で一般公開。11月1日~30日の期間、開催される予定です。

■■INFORMATION■■

旧嵯峨御所 大本山大覚寺 嵯峨菊展
会期:2022年11月1日(火)~11月30日(金)
展示時間:9:00~17:00(受付は16:30まで)※11月30日(金)のみ9:00~15:00
会場:旧嵯峨御所 大本山大覚寺 お堂エリア
住所:京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
料金:大人500円/小中高生300円(お堂エリア参拝料含む)※大沢池エリアは別途要参拝料
問い合わせ:075-871-0071(旧嵯峨御所 大本山大覚寺)
アクセス:市バス大覚寺から徒歩すぐ、JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅から徒歩20分、嵐電嵐山駅から徒歩25分

公式ホームページ


子どもと楽しめるお出かけスポットで楽しむ菊

【京丹波町】京都府立丹波自然運動公園 菊花展

2022年10月22日(土)~2021年11月13日(日)※開花の状況により変更あり

京都府立丹波自然運動公園では、菊花展が10月22日(土)より開催されます。展示場中央にそびえたつ五重の塔は、秋の公園の風物詩。他にも懸崖菊や大菊、だるま、福助などさまざまな種類の菊が楽しめます。今年も写真映えする特別ブースもあり、画像のような素敵な光景を見ることもできそうです。

同時に、地域の愛好家や地元の小学校・中学校・高校の方々が日ごろから丹精こめて栽培された菊の展示も、中央広場にて開催されています。丹波自然運動公園は花だけでなく、アスレチックやピクニックも楽しめるので、子どもを連れても遊びに行けるお出かけスポットです。

京都府立丹波自然公園を取材した記事はこちら▼

子連れで1日遊べる秋のお出かけスポット「京都府立丹波自然運動公園」

■■INFORMATION■■

京都府立丹波自然運動公園 菊花展
会期:2022年10月22日(土)~2021年11月13日(日)※開花の状況により変更あり
時間:9:00~17:00
住所:京都府船井郡京丹波町曽根崩下代110番地7
料金:無料
問い合わせ:0771-82-0300(京都府立丹波自然運動公園)
アクセス:京都市内から約60分、京都縦貫自動車道丹波I.C.から車で約5分
駐車場:あり

公式ホームページ

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