中国では「お金貸して!」が当たり前すぎて、日本人がびっくりするらしい
中国でお金の貸し借りは当たり前?
このように時代とともに変化しつつある中国の割り勘文化。大人の皆さんは「私が払う!」となるようですが、中国のヤングたちはフェアに割り勘をして、スムーズに対応しているのかもしれませんね。
そんな中国での金銭的なやり取りですが、実はもうひとつ日本とは違う文化があります。それがお金の貸し借りについて。
「家族や親戚などの身内では、お金の貸し借りは当たり前に行います。日本の感覚だと身内にお金を借りるのは不義理と思われがちですが、中国ではその逆。『お金を貸して』と頼まれたのに貸さないと、不義理だったり、薄情だったり、マイナスに思われてしまうんです。日本とはかなり感覚が違いますよね」(中国出身/40代女性)
「大学に、すごく仲が良くしてくれて『俺たち親友だよな!』とまでいってくれた日本人の友だちがいました。財布を忘れた日、彼に『ドリンク代のお金貸して』と言ったら少し嫌そうな顔して、すぐに断られました。中国では『お金貸して』といわれたら仲良しの証拠、みたいな感じ。私も当時はそう思っていたので、彼の態度にびっくりしたし、申し訳なかったです」(中国出身/20代男性)
「中国人はお金を貸さないとメンツが立たないと思っている。だから日本人が『いつまでに返してよ』とか『いつ返してくれるの?』とか言うのにもびっくりする。だってそれは貸した側から言うのはちょっと恥ずかしいことだから」中国出身/50代男性)
「中国はなぜかお金を借りる方が立場が強いとさえ感じる。個人的には好きじゃない。うちの支社(北京)に来た日本人の同僚も『お金の貸し借りが多すぎる』とすごく驚いてた」(中国出身/40代男性)
皆さんは、身内や親しい人から「お金を貸して」といわれたらどうしますか?状況にもよるかもしれませんが、筆者はきっと断ってしまうと思います。もしくは返ってこなくてもいいと思える金額くらいなら、貸すかもしれません。
ただ、中国では日本と比べるとお金の貸し借りにあまり抵抗がなく、結構サクッとやり取りが行われているそう。
とくに家族とのつながりが強い中国では、親族などの身内に対して困っているときはお互い助け合うという考えがあるようですね。
このように日本と中国では意外なところで全く違うカルチャーがあることがわかります。食文化や交通ルールなど、わかりやすい異文化だけでなく、私生活に潜んでいる文化を深掘りして、より一層お互いの国のおもしろさを再発見していきたいですね。
- image by:Apik/Shutterstock.com
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
- ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。