世界に負けてない。日本人も意外と知らない「日本発祥」のスゴいものたち

2023/04/21

最後は「モロゾフ」のチョコレートについてです。モロゾフというと名称の響きもあり、ヨーロッパから輸入された高級チョコレートブランドといった印象を受けます。

しかしモロゾフは、日本の洋菓子メーカーのブランド名です。『ブリタニカ国際大百科事典』によると、1931（昭和6）年に創立された、神戸モロゾフ製菓が源流になっているとの話。

公式ホームページで確認すると、チョコレートとキャンディショップを神戸で経営していたロシア人のフィヨドル・ドミトリー・モロゾフさんが、神戸商工会議所の紹介で葛野友槌さん（初代社長）を招き、共同で会社を設立した背景があるそうです。

創業当初から、良質でおいしい海外の輸入チョコレートに負けない本物のおいしさを追求し、パッケージデザインについても海外を意識したデザインを採用しました。そのブランドイメージが現在にも通じていると考えられます。

その後、バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣を1932（明治7）年に日本に初めて紹介したり、モロゾフのカフェで1962（昭和37）年にカスタードプリンを考案し発売したりと、革新的なチャレンジを続けてきた洋菓子メーカーでもあります。

こうした歴史を知ると、ますます応援したくなりますね。

このように外国生まれに見えながら、実は日本で生まれたものは意外とたくさんあります。ほかにも中華料理店でよく見かける、回転式の「中華テーブル」も日本発祥なんですよ。

もちろんまだまだ日本生まれに見えないけど、日本発祥のものはたくさんあります。機会があったら、読者の皆さんも調べてみると楽しいですよ。

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