ウミガメの産卵観察も。日本三大砂丘のひとつ「中田島砂丘」は週末旅に最適!

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2023/06/02

どこまでも広がる砂の山、その先に広がる青い海、自然の作り出す絶景と日本にいながらにして異国情緒が味わえる「砂丘」。

日本国内の砂丘といえば、最初に思い浮かぶのはやはり「鳥取砂丘」でしょう。しかし、実は関東からほど近い静岡県にも砂丘があることをご存じでしたか?

静岡県浜松市、遠州灘の側にあるのが「中田島砂丘(なかたじまさきゅう)」です。東海地方からはもちろん、関東からの日帰り旅行にもおすすめなんですよ!

中田島砂丘とは?

image by:photoAC

鳥取県の鳥取砂丘、鹿児島県の吹上浜と並んで「日本三大砂丘」に数えられるのが、静岡県浜松市にある中田島砂丘です。

浜松市街から車で約15分ほどの場所に広がる中田島砂丘は、東西約4km、南北約6kmの広さを持ち、陸の方は「遠州灘海浜公園」として整備されています。公園の一角にあるのが中田島砂丘というわけですね。

海浜公園ですが中田島砂丘への入場料は無料!駐車場も完備されているので、ドライブの目的地としてもおすすめです。

image by:photoAC

中田島砂丘は、さまざまなミュージックビデオやCMなどのロケ地としても知られています。

鳥取砂丘ほど遠くなく、美しい砂丘が見られる中田島砂丘は世界観が大切なアーティストのロケ地としてはピッタリに違いありません。

Mr.Children、BUMP OF CHICKEN、ONE OK ROCKなど、そうそうたるミュージシャンのMV(ミュージックビデオ)の撮影が行われたり、映画『清洲会議』のロケ地としても知られています。


のんびりとした雰囲気は地元の人にも人気!

image by:photoAC

サラサラの砂の丘を登り切ると、遠州灘の青い海が見られ、地元の人々がエクササイズやお散歩を楽しんでいます。

鳥取砂丘よりも観光地化されておらず、砂丘につきもののラクダなどもいません。のんびりと自然を楽しめるのが中田島砂丘の魅力です。

中田島砂丘の石碑を超え、階段を登るとまず見えてくるのは左右に広がる砂丘と青い空!丘になっているので海はまだ見えず、砂丘を登った先のお楽しみです。

砂の丘を登るのは一苦労。思っている以上に足腰に負担がかかります。必ずスニーカーなどの歩きやすい靴ででかけましょう。ヒールはもちろん、砂まみれになるのでサンダルもおすすめしません。

「遠州のからっ風」が作る風紋

image by:Shutterstock.com

中田島砂丘へと足を踏み入れると、すぐに気がつくのが風の強さです。丘を登っている途中、登りきってからもずっとかなり強い風が吹いており、声が聞こえにくいほど風の音が響き渡っています。

この強い風は「遠州のからっ風」と呼ばれ、北西の季節風で特に冬に強まります。この遠州のからっ風が作り出す砂の芸術が「風紋(さもん)」です。

「風紋」とは、風が強い日に砂丘の表面に現れる柔らかな曲線がいくつも重なる様子のこと。

人が歩けばすぐに消えてしまう風紋ですが、中田島砂丘ではかなり広範囲で見ることができます。朝早くにでかけると、誰もいない砂丘一面に風紋が広がる絶景を見ることができますよ。


ウミガメの産卵地でもある

緑色の囲いはウミガメの卵を保護している。image by:Hezzaremax, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

中田島砂丘は、ウミガメが産卵に訪れる場所としても知られています。

時期になると毎年アカウミガメが産卵に訪れ、一度に約150個ほどの卵を産み落とし、海へと帰っていきます。中田島砂丘では、ウミガメの卵を柵で囲み保護した後に海へと放流する活動も行われています。

また、静岡県から許可を得たNPO団体職員が中心となり「ウミガメ観察会」が開かれることも。

調査員の方と浜辺を歩きながらウミガメの上陸跡を探し、卵が見つかれば保護する活動が行われています。予約制で、無料で観察することができますよ。

  • ウミガメ観察会(サンクチュアリネイチャーセンター)
  • 浜松市南区中田島町1672-3
  • 参加費:無料
  • 2023年6月25日、7月2日、7月9日、7月23日
  • 受付時間5:30
  • 公式サイト

おすすめの時間帯は?

image by:photoAC

美しい風紋を見たい方は、午前中の早い時間に行くのがベストですが、実は夕方の時間に訪れるのもとってもおすすめです。

広い砂丘と海を真っ赤に染めながら、夕日が沈む様子は絶景!丘の上や波打ち際に座り、夕日を眺めていると海外に来たような雰囲気が味わえます。

遠州灘海浜公園は、ほかにも見どころたくさん!

中田島砂丘のある遠州灘海浜公園は、砂丘以外にものんびりと見て回れるスポットがたくさんあります。

広大な公園はいくつかのスポットに分かれており、目的に合わせて利用可能。砂丘散策と合わせて楽しみましょう。

風車公園

image by:photoAC

中田島砂丘と隣接してあるのが「風車公園」。その名の通り、全体のシンボルとなる大きな風車があり、周囲は野鳥が集まる緑あふれる公園です。

風車が機関車トーマスに登場する風車の形とよく似ているため、子どもたちは大喜び!風車の横にある遊具で楽しく遊べますよ。

休日に出かけると広い芝生の広場でピクニックを楽しむ方の姿も見られます。気持ちの良いランチになること間違いなし!

石人の星公園

image by:photoAC

中田島砂丘と風車公園をさらに北へ進むと現れるのが「石人の星公園」です。ユニークな公園の名前は、公園内に石像がいくつも展示されていることが由来となっています。

石像のエリアは野外美術館のような雰囲気も漂いますが、その他エリアにはウォーキングが楽しめる遊歩道が整備されている他、大型遊具やサイクル広場などもあり小さな子どもたちも十分に楽しめます。

ほかにも砂丘の西隣には、有料の球技場や凧揚げのできる広い「凧場公園」「ビーチコート」なども併設しています。

  • 石人の星公園
  • 静岡県浜松市南区江之島町1706
  • 公式サイト

週末旅にもぴったり!静岡の砂丘へ

image by:photoAC

今回は地元の人に愛される静岡県の砂丘、中田島砂丘をご紹介しました。異国情緒を味わえる中田島砂丘。

自然の生み出す絶景を楽しむ旅へぜひ出かけてみませんか。週末ドライブ旅にもぴったりな、中田島砂丘でのんびりと一日を過ごしましょう。

  • image by:photoAC
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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元々インドア派だったはずが『恋する惑星』でウォン・カーウァイにハマり、初めての一人旅は上海へ。カメラ片手にどこへでも行くアクティブ旅女子になりました。現在は大学院に通いつつフリーライターとして、旅・アート・美容・ファッションをメインに活動しています。

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