100年に一度の再開発が進行中。5年後には「渋谷」エリアがどう変わる?

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2024/01/09

2023年末。渋谷に大規模複合施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」が竣工しました。

低層階には充実の商業エリアが広がり、高層階にはオフィスや住宅と、充実の構成。最先端のトレンドやカルチャーを創出・情報発信する渋谷の新たな玄関口となること間違いなしです。

image by:PR TIMES

2024年1月現在、渋谷のまちは引き続き再開発が進んでいます。今回は、そんな渋谷駅周辺エリアの再開発の様子をご紹介します。

時代とともに変わりゆく渋谷

image by:Nithid Memanee/Shutterstock.com

渋谷の駅前に「忠犬ハチ公像」が誕生してから、2024年で90年を迎えます。

1934に渋谷駅前に建立された銅像は、日中戦争から太平洋戦争の戦況悪化にともなう金属回収運動の高まりから一時撤去された時期があったものの、1948年に戦後復興のシンボルとして、2代目の「忠犬ハチ公像」が再建されました。

長らく渋谷の街を見守ってきたハチ公像は、まさに時代の目撃者。もしハチ公が話せたのなら、渋谷の歴史を語ってほしいところです。

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現在、渋谷は100年に一度といわれる大規模再開発の真っ只なか。東急グループの渋谷まちづくり戦略「広域渋谷圏構想(Greater SHIBUYA)」のもと、2029年の完成に向けて開発が進められています。

渋谷サクラステージが誕生。現在施行中・施工予定の施設は?

image by:PR TIMES

2023年11月30日、渋谷の新たなランドマークとなる超高層ビル「Shibuya Sakura Stage」が誕生しました。

渋谷駅に隣接し、代官山や恵比寿へのアクセスもよい桜丘エリアの約2.6ヘクタールの敷地を一体的に整備して誕生した建物は、オフィスを含むSHIBUYAサイド(SHIBUYAタワー、セントラルビル)と、住居階もあるSAKURAサイド(SAKURAテラス、SAKURAタワー)で構成され、どちらも低層階には商業施設を備えています。


image by:PR TIMES

2024年1月現在、店舗はオープン前ですが、施設内の通路や「にぎわいSTAGE」「はぐくみSTAGE」等の広場はすでに通行や利用ができ、商業店舗等の各施設については2024年7月までに順次開業予定です。

開業後は混雑必至の人気スポットとなると予想されるので、今のうちに現地の雰囲気を感じておくのもよいかもしれませんね。

東急プラザ原宿「ハラカド」(2024年春完成予定)

「ハラカド」外観image by:PR TIMES

2023年8月、渋谷区神宮前に竣工した、東急プラザ原宿「ハラカド」

地上9階、地下3階建ての建物には、地下1階に小杉湯による銭湯「小杉湯原宿(仮称)」が入居するほか、クリエイターがそれぞれの個性を生かしたフロアを展開。様々な才能を持つクリエイターが集う施設として、新たな文化創造の拠点がつくられるのだそう。

2階の共有スペースには、雑誌を新旧交えて集めたフリースペース「COVER」が誕生。

3階は、新進気鋭のクリエイター自身が“新しい”をテーマに厳選した商品を提案する「クリエイターズマーケットフロア」が展開されるなど、原宿・表参道エリアにおける新たなランドマークになることが期待されています。2024年春に完成予定です。


「渋谷マルイ」(2026年完成予定)

2026年完成イメージ image by:PR TIMES

1971年の開店以来、約50年営業を続けてきた「渋谷マルイ」。2022年8月に営業を終了し、現在2026年の完成に向けて建て替えが進められています。

驚くことに、次世代の建物はなんと木造!木造のビルは日本で初めての試みなんだとか。

技術革新が著しい耐火木材など、構造の約60%に木材を使用した、日本初のサステナブルな本格的木造商業施設としてよみがえります。

新しい技術と伝統を混ぜ合わせて「渋谷風」へと変えてしまう、そんな渋谷の風土に期待しましょう。

「渋谷スクランブルスクエア」第2期(2027年完成予定)

image by:picture cells/Shutterstock.com

渋谷駅直結の複合ビルとして2019年にオープンした「渋谷スクランブルスクエア」。渋谷エリア最高となる、高さ約230メートル・地上47階建てのビルですが、実はまだ完成形ではありません

2027年の完成予定に向け、第2期(中央棟・西棟)の建設が進められています。

すでに営業中の第1期(東棟)と合わせると第2期の完成時には合計で約7万平方メートルの大規模商業施設に拡大。中央棟は地上10階、地下2階。西棟は地上13階、地下5階の建物となる予定です。今からどんなお店が入るのか、どんなデザインのビルになるのか楽しみですね。

さらに代々木公園の再整備計画として2025年2月の供用開始に向けて「代々木公園 Park-PFI 計画」も進行中。

生まれ変わる渋谷の街とともに、代々木公園もスポーツパークやフードホールを備える都市型公園として一新されるようです。

渋谷エリアの商業施設

最後に、すでにおなじみの渋谷エリアの商業施設を振り返っていきましょう。

SHIBUYA STREAM

image by:Osugi/Shutterstock.com

2018年にオープンした、「SHIBUYA STREAM(渋谷ストリーム)」も、再開発の一環で建てられた新しいビルです。

一度見たら忘れられない個性的な外観。パネルで作られたモザイク模様の壁面は渋谷のランドマークにふさわしい佇まいです。

地下4階、地上35階の高層ビルで1階から3階がカフェやレストラン、4階以上はホテルやオフィスで構成されています。渋谷というと若者の街というイメージですが、渋谷ストリームはもう少し大人な雰囲気。飲食店やカフェなども落ち着いた雰囲気でデートにもぴったりです。

渋谷フクラス

image by:picture cells/Shutterstock.com

2019年に開業した「渋谷フクラス」は、ハチ公から徒歩4分ほどで到着するアクセスのよさが魅力。

長年渋谷が抱えてきた「バスターミナル」の課題を解決したとされる、ありがたいランドマークタワーです。

もともと長距離バスの発着が多い渋谷。以前はバスを停車するのに十分なスペースがなかったことが懸念されていましたが、同施設の1階部分にバスターミナルを設けたことで、課題を解決しました。

本来、駅前立地施設の1階はその施設の顔であり、肝ともいえる重要なフロアですが、そこに店舗を入れずにターミナルをつくるという、まさに再生事業に貢献したビルとなりました。渋谷の再開発にはとにかく人を集めるだけでなく、渋谷のまちをよりよくしようという気概が感じられますね。

MIYASHITA PARK

image by:Shutterstock.com

ハチ公前より徒歩7分の場所にある「MIYASHITA PARK(ミヤシタパーク)」。

もともとこの場にあった「宮下公園」の存在を残したまま、商業施設やホテルが融合したスポットへと生まれ変わりました。渋谷のビルにしては階層が低く、ふらっと入りやすいデザインが特徴です。

地下は駐車場、1階から3階は「RAYARD MIYASHITA PARK(レイヤードミヤシタパーク)」と名付けられた商業施設、そして4階屋上に宮下公園があります。

新たな宮下公園は以前のような下町感は立ち消え、とてもおしゃれで明るい公園へリニューアル。スケートボード、ボルダリングなど人気のスポーツも楽しめ、カフェでひと休みもできるスポットとなっています。

移り変わる渋谷の今を感じよう

これから先、少なくとも5年近く続くと言われている渋谷の再開発。次々と新しい施設やオフィスビルなどがオープンする予定なので、今現在の渋谷が見られるのは今だけの期間限定です。思い入れのある街が変わりゆく姿を見に、渋谷ハチ公前で待ち合わせしませんか?

  • image by:PR TIMES
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元々インドア派だったはずが『恋する惑星』でウォン・カーウァイにハマり、初めての一人旅は上海へ。カメラ片手にどこへでも行くアクティブ旅女子になりました。現在は大学院に通いつつフリーライターとして、旅・アート・美容・ファッションをメインに活動しています。

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