その言葉の意味、ちゃんと知ってる…?海外で使うには危険すぎる日本語
「ポクポク」/フィリピノ語(タガログ語)
次も同じく、フィリピンで要注意の擬音語です。
曹洞宗などで用いられる木魚をたたく音、擬音語で表現しろと言われたらなんと書きますか?恐らく、ほとんどの人が「ポクポク」ですよね。
同じように、蒸気機関車が走る音を何と表現するでしょうか。「シュッシュ」「ポッポー」だと思います。
「ポクポク」と「ポッポー」の間くらい、「ポッ(ク)ポ(ク)」という音は、フィリピノ語(タガログ語)の「pokpok」と近い響きがあります。
なかなか「ポクポク」だとか「ポッポー」などと会話の中で言わないかもしれませんが、「pokpok」はもともと「たたく」という意味で、スラングになると「売春婦」という意味になります。念のため頭に入れておいた方がいいかもしれません。
ちなみに、外務省の情報によるとフィリピンの公用語はフィリピノ語。『ブリタニカ国際大百科事典』などによると、タガログ語を基礎にフィリピノ語がつくられました。もともと、マニラのあるルソン島などで主に、タガログ語は使われてきたみたいですね。
「古城」/韓国語
次は、韓国旅行中に注意したい日本語です。
日本と同じく、韓国にも世界文化遺産の水原華城のような古城がありますが、それらを眺めながら「この古城は〜」などと口にしてしまっては大変なことに。
日本語の「古城」は、韓国語の「コジョ」に聞こえてしまうからですね。
「コジョ」を辞書で意味を調べると、『Collins』には「clear off」「go away」などと解説があります。「clear off」「go away」の意味は「出ていけ」といった感じ。
お城を眺めながら「この古城、いいねー」などと言っていると、周りの韓国人は内心、何かの間違いで生じた偶然の響きの圧力に驚いてしまうかもしれませんね。
「苦っ!」/英語
最後は、英語圏の国で注意したい言葉。
何かの食べ物や飲み物を口にして、その苦さに思わず「苦っ!」と口にしてしまう場面もあると思います。しかし、時と場所によってその「苦っ!」は、際どい響きを持つかもしれません。
「苦っ!」は英語で「nigger」に聞こえる場合があります。
「nigger」を辞書で調べると、かなり暴力的で侮辱的な響きを持つとわかります。辞書には「黒んぼ」などの日本語訳が掲載されています。新聞社では、差別用語として使用が認められない言葉です。
言い換えれば、黒人に対する極めて失礼な表現で、決して口にしてはいけない言葉。例えば、アフリカ系アメリカ人の多い地域では注意した方がいいかもしれません。
以上、何気ない日本語が海外では際どい意味に聞こえてしまうケースを紹介しました。もちろん、偶然の産物なので、現地の人たちも一瞬反応したとして、聞き流すに違いありません。
しかし、内向きになりがちな日本人が海外文化に関心を持つきっかけとしては、興味深い入り口になってくれそうな気もします。皆さんでも、どのような例が他にあるか調べてみてくださいね。
- source:pinto – Cambridge Dictionary/ブリタニカ国際大百科事典/Collins/水原 – Visit Korea/大辞泉 – 小学館/フィリピン基礎データ – 外務省
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