鬼に金棒、大根まで。日本の「デザイン灯台」が自由すぎておもしろい
九州地方
31.門司西海岸五号防波堤灯台/福岡県北九州市門司区
1996(平成8)年にデザイン化された「門司西(もじにし)海岸五号防波堤灯台」は、門司港周辺の観光戦略と連動するようにレトロ風の塔屋をイメージ。
32.生月長瀬鼻灯台/長崎県平戸市
長崎県の「生月長瀬鼻(いきつきながせはな)灯台」は、「月」の言葉が入った地域の名前から”月へ向かって飛んでいくロケット”をイメージし、1991(平成3)年にデザイン化されました。
33.下大戸ノ鼻灯台/熊本県上天草市
「下大戸ノ鼻(しもおうとのはな)灯台」は、天草市に縁が深いキリシタン文化の建物をイメージして、1995(平成7)年にデザイン化。
34.鵜戸埼灯台/宮崎県日南市
宮崎県南で最も知られたパワースポット、鵜戸神宮にある灯籠をイメージしてつくられた「鵜戸埼(うどざき)灯台」。こちらは1966(昭和41)年にデザイン化されました。
35.美々津港灯台/宮崎県日向市
「美々津港灯台」は、前述の通り、1934(昭和9)年に日本で初めてデザイン化された灯台。神武天皇が大和へ向かった時の「お舟出の地」とされる由来を灯明台でイメージしています。
36.伊延港導灯/鹿児島県大島郡和泊町
1993(平成5)年にデザイン化された「伊延港導灯(いのべこうどうとう)」は、特産であるユリをイメージ。
37.西之表港沖防波堤北灯台/鹿児島県西之表市
地元にあるロケット発射基地からロケットをイメージし、1998(平成10)年に「西之表港(にしのおもてこう)沖防波堤北灯台」がデザイン化されました。
沖縄地方
38.石垣御神埼灯台/沖縄県石垣市
2016(平成28)年にデザイン化された「石垣御神埼(いしがきおがんざき)灯台」は、壁の一部に石垣島を代表する伝統工芸品ミンサー織りの模様を採用。
39.知名埼灯台/沖縄県南城市
1995(平成7)年、「知名埼(ちなさき)灯台」のデザイン化にあたり、地元では魔除けとして知られるシーサーの焼き物を管制器屋根に設置したそうです。
40.平良港トゥリバー北防波堤灯台/沖縄県宮古島市
「平良港(ひららこう)トゥリバー北防波堤灯台」は、1996(平成8)年のデザイン化にあたって、親水性を意識した港湾整備に連動し休憩施設を併設。
41.那覇港那覇防波堤北灯台/沖縄県那覇市
2009(平成21)年にデザイン化された「那覇港那覇防波堤北灯台」も、石垣御神埼灯台と同じく、壁に伝統工芸品ミンサー織りの模様を採用しています。
今回は、全国41カ所のデザイン灯台を紹介しました。
旅人として全国のデザイン灯台を巡る旅も楽しそうですし、まちおこしや地方創生のプレイヤーとして、身近な場所にある灯台のデザインをフックに、にぎわいを創出しても楽しいかもしれません。
最寄りの灯台があれば、安全確保にはくれぐれも注意しつつ、見学できる範囲内で見に行ってみてはどうでしょうか。
- 【参考】
- デザイン灯台とは – 日本航路標識協会
- 灯台を活用する取組を応援します!~第3回「地域活性化に資する灯台活用に関する有識者懇談会」を開催~ – 海上保安庁
- 灯台活用の拡大に向けた中間とりまとめ – 地域活性化に資する灯台活用に関する有識者懇談会
- 「海の目印」から観光地へ…造形美や景色、灯台に脚光 – 読売新聞
- 第4次交通ビジョン – 海上保安庁
- 交通政策審議会 – 国土交通省
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。