鬼に金棒、大根まで。日本の「デザイン灯台」が自由すぎておもしろい
ユニークなデザインで観光客の流れを創生
これらのデザイン灯台は、一般的に地方自治体の求めに応じる形で、新設や建て替えのタイミングに合わせてデザインを施します。
一方で、海上保安庁の発案でデザインするケースもあり、その際は地域社会との調和や航路標識としての機能性、経済性などを総合的に判断するのだとか。
例えば、岩手県上閉伊郡大槌町にある「大槌港(おおつちこう)灯台」の場合、復興のシンボルとしてデザイン化が図られ、完成当時はメディア露出が相次ぎました。
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東日本大震災の津波で2011年に倒壊した後、末永く地域の人たちに親しまれるデザインを大槌町民から募り、太陽と砂時計をイメージした灯台として、震災の翌年である2012年に復旧したそう。
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他の例で言えば、1998年に香川県高松市に建てられた「女木港鬼ケ島(めぎこうおにがしま)防波堤灯台」や、2020年にデザインされた神奈川県三浦市にある「安房埼(あわさき)灯台」も、そのユニークな外観で観光客の関心を集めて、人の流れを新たに生んだそうです。
![](https://tripeditor.com/wp-content/uploads/2023/11/17143734/74e4871c71d5eb30cdb73cb4e73dc846-600x450.jpg)
基数や時期に関する画一的な基準はないものの、地方自治体などから要望があれば、その都度デザイン灯台の建築を今後も検討していくそうです。
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