あの白い「しめ縄」の下には…ミステリーに包まれた相模湖周辺をぶらり旅

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2024/03/15

昭和レトロなスポットとして注目される神奈川県相模原市にある相模湖には話題の謎スポットがあります。それは湖上に浮かぶ大きな「白い注連縄(しめなわ)」。一体何のために?

その真相を探れば驚きの過去が…!またダム湖周辺には、突っ込みたくなる個性的なダムカレーの存在も。「何だコレ!?」に溢れた相模湖周辺をぶらり散歩してみました。

まずはレトロな商店街の名物「ダムカレー」で腹ごしらえ

image by:相模原市観光協会

相模湖は神奈川県相模原市緑区にある人造湖。相模川を相模ダムによってせき止めて作られました。1964 年の東京オリンピックのカヌー競技会場で知られ、現在では遊覧船や足漕ぎボートなどが楽しめます。冬にはワカサギ釣り、夏は湖上花火大会でも知られています。

そんな相模湖へのアクセスは、JR 中央本線 相模湖駅が玄関口。駅から徒歩で10分ほど歩けば相模湖に到着します。車の場合は中央自動車道 相模湖東インターから約6分です。

image by:旅人間

さて、相模湖周辺を散策する際は、駅周辺でランチを食べておくと良いでしょう。例えば、レトロな商店街のアーチを筆頭に昭和感が漂う駅前には、食堂や喫茶店が数店舗あって、この界隈には隠れた名店が多いです。

image by:旅人間

おすすめは相模湖の新名物「相模ダムカレー」。ダムカレーとは、ダムをモチーフにしたカレーのことで、ごはんは堰堤、カレールーは貯水池を表現したもの。特に定義はないそうですが、相模ダムカレーは個性的で他とは少し勝手が違います。

「かどや食堂」のダムカレー

かどや食堂 image by:旅人間

駅前にある「かどや食堂」でダムカレーを注文すると、「何だコレ!」と言いたくなるビジュアル。ダムというよりも笑顔の形です。しかもダムカレーなのにキーマカレーと来た。ダムカレーには特に定義はないとはいえ、まさかキーマとは…。

湖面をイメージしたカレールーの上にはポテトと大豆(津久井在来大豆)。ポテトは観光船で、大豆は釣り船、ライスは堰堤、唐揚げは大岩、パセリは山の緑だとか。サラダ、味噌汁、そして食後には手作りプリンが付いてきます。

ちなみに、津久井在来大豆とは、古くから栽培されてきた相模原市が誇る大豆のこと。生産量に限りがあり“幻の大豆”とも呼ばれているそうです。甘みが強く粒が大きいのが特徴。食通ならごじ知の隠れた名物食材です。


  • かどや食堂
  • 神奈川県相模原市緑区与瀬本町12
  • 042-684-2002
  • 相模湖駅
  • 定休日:火曜/最終週月曜
  • 11:30〜19:00
  • ホームページ

「いかりやレストラン デミタス」のダムカレー

いかりやレストラン デミタス image by:旅人間

また同じく駅前にある「いかりやレストラン デミタス」に行ってみると、同店のダムカレーも個性的。どう見てもダムには見えない。柔らかいヒレカツが3枚ドーン!とライスを囲ってボリュームは満点です。

店主に「ダムらしくないですね…」と言えば、「決壊ってイメージ悪いやん」と一言。なるほど、実に面白い。同店は、ダムカレー以外にもメニューが豊富。お腹いっぱい食べたい方にはおすすめのお店です。

  • いかりやレストラン デミタス
  • 神奈川県相模原市緑区与瀬本町13
  • 042-684-2536
  • 定休日:木曜
  • 9:00~19:00

「喫茶レストラン 青林檎」のダムカレー

喫茶レストラン 青林檎 image by:旅人間

しかし「相模ダムカレーって、あまりダムっぽくないね?」そんな話を地元の方に話すと、「喫茶レストラン 青林檎」に行ってごらんと勧められました。

同店では王道のダムカレーが味わえるのだそう。早速、訪問して注文してみると、なるほど!理想的なダムカレーがやって来た。

緑色のお皿は山の緑、ご飯は重力式コンクリートダムの形、そして湖に浮かぶ流木とワカサギがイメージされているのだとか!スプーンでライスを崩し、ダムを決壊させながら味わえます。やっとダムらしいカレーと出会えた満足度は高い。

さらに、このダムカレーには衝撃的な秘密が。それはお値段!サラダと味噌汁付で、なんと驚きの500円。ワンコインです。「相模湖グルメってスゴ!」そんな印象が残ります。

  • 喫茶レストラン 青林檎
  • 神奈川県相模原市緑区与瀬259-1神奈川県立 相模湖交流センター2F
  • 090-4673-1051(小山)
  • 定休日:月曜※ただし月曜祝日の場合は通常営業(翌日代休)
  • 10:00~15:00※ランチは 11:00~
  • ホームページ

ダムカードも忘れずに!

image by:旅人間

ちなみに、喫茶レストラン青林檎のある「相模湖交流センター」では、ダムカードがもらえます。ダムカードの配布は来訪者に手渡しで1人1枚のみ。相模川水系ダム管理事務所でも受け取れます。立ち寄った際は必ずゲットしておきましょう。

昭和レトロな世界へ!

image by:旅人間

さて、「神奈川県立相模湖交流センター」から7分ほど歩くと…遊覧船やボートが楽しめる「県立相模湖公園」に到着します。ここは昭和26年に開設された歴史ある県立都市公園。9月~3月ごろはワカサギ釣りのスポットとして知られている場所です。

image by:旅人間

長閑な雰囲気の公園から、遊覧船乗り場のある建物の方へ進めば、そこは時間が止まったかのような独特な昭和レトロな世界。まるで30年ほど前から何も変わってないのでは?そんな懐かしい風景が色褪せながらも静かに残っています。

image by:旅人間

懐かしい遊具やゲームセンター、射的もあります。私が訪問した時点で射的の一番豪華な景品は「ポータブル卓球セット」、次が「黒ひげ危機一髪」。なんだか子供のころを思い出します。

そして「めっちゃ昭和」と嬉しさが込み上がります。ここは子供よりも大人の方が夢中になってしまうところかもしれません。

image by:旅人間

歩いていると、所々で目に入るのは日に焼けて薄くなった看板などの文字。例えば「宇宙のロマンを秘めた」と書かれている看板もその一つ。いわゆる快速のモーターボートの案内ですが、ここは「宇宙のロマンって何やねん」など、正論で突っ込んではいけません。

この極端な比喩こそ、昭和の子供たちが夢を見たキャッチフレーズそのもの。化石化しても良い、いつまでも、ここに残してほしい。そんな心境にさせてくれます。

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