限界集落にこそ「たからのやま」が!高齢者とITの出会いを結ぶ企業
海に面した、のどかな徳島県美波町。ウミガメでも有名なこの町で、1つの会社が2013年に設立されました。その名も「株式会社たからのやま」。
東京から遠く離れたこの地で、最先端のITの開発や共創の場を提供する会社です。どうして地方でITなのでしょうか、それは地方が持つある環境にありました。
高齢者とつくるIT
主にITの開発やイベントを開催している「株式会社たからのやま」。それだけを聞くとよくあるIT会社のように思えますが、他と違うのは「高齢者と作るIT」という点です。
いま地方や限界集落には多くの高齢者が住んでいて、都心でどんどんと進んでいくITテクノロジーについていけず取り残されている状況です。
そんな方と一緒にデバイスに触れ、ITに触れてもらうと同時に、問題点や新しいアイディアを取り入れていこうというプロジェクトを行っています。そこから高齢者とITの共生や、最先端のIT商品の開発を目指しています。
例えば代表的な例が「ITふれあいカフェ」です。カフェですがコーヒーは出ません、ここはIT機器に関するお悩み相談の場です。
例えば「スマートフォンやタブレットの使い方がわからない」「どんな機種を買ったらいいかわからない」そんな高齢者の悩みを解決します。
身近に子どもや孫が入れば相談できるのですが、都市部から離れた美波町はそれがなかなか難しい地域。そんな環境を活かして「ITふれあいカフェ」は開設されました。
料金は無料です。その代わり相談内容をしっかりヒアリングし、それを特に高齢者向けの製品を開発している企業に届け、検証場所として利用してもらいます。ここでの声が新しい商品開発に繋がるかもしれません。
現在ITふれあいカフェは徳島県美浜町と鹿児島県の肝付町の2箇所で不定期に開催中。地方からの要望があれば、他地域でも展開を行っていく予定です。