まるでシムシティ。熊本の城下町を3Dジオラマで再現した立体マップ
江戸城は別格として、日本には「三大○○城」と呼ばれるものがいくつかあります。そのなかで一般的に「日本三大名城」として知られるのは、熊本城、名古屋城、姫路城の3つではないでしょうか。しかしそのひとつである熊本城は2016年4月に発生した熊本地震により、大きなダメージを受けました。そこで一肌脱いだのは、さまざまな“3Dもの”を手掛けてきた株式会社アイジェット。3Dジオラママップとなって熊本城とその城下町が蘇りました。
まるでミニチュア模型のような3Dジオラママップ
いまや業務用から家庭用まで、様々な3Dプリンターが登場しています。その3Dプリンターで作られるものには、立体フィギュアのようなオタク的趣味を満足させるような作品から、建築模型や医療模型のような実用的な商品まで多種多彩。工業製品の金型の世界にはなくてはならないものとなっており、アメリカでは公道で走れる3Dプリンター製のクルマまで発売されているとか!
このように進化している3Dの世界で、3Dスキャンや3Dデータ、3Dプリントとあらゆる“3Dもの”を手掛けてきたアイジェット。そんな同社が手掛ける商品のひとつが「3D Print Maps」です。
地図で有名なゼンリンが作成した詳細地図情報と専用車両で計測したデータにより、現実の街を3Dモデル化。それをもとにフルカラー3Dプリンターで出力したジオラママップこそが「3D Print Maps」です。
すでに「東京・芝公園周辺」「東京・神宮球場周辺」「広島城・原爆ドーム周辺」の3エリアが発売されているとか。そして今回新たに加わったのが、「東京・新宿都庁周辺」と「熊本・熊本城周辺」の2エリア。
「東京・新宿都庁周辺」では、高さ243mを誇る東京都庁第一本庁舎を中心に、235mの3連タワーとなる新宿パークタワーなどの圧巻の超高層ビル群や、その西に大きく広がる中央公園などをリアルな3Dジオラマとして再現しています。
現在修復中の熊本城をリアルに再現!
そして、「熊本・熊本城周辺」は、2016年4月~5月にかけて発生した熊本地震で被災された方々が「一日でも早く元の生活に戻れるよう」という復興の願いを込めて製作されました。
熊本地震により、熊本のシンボルである熊本城も残念ながら大きな被害を受け、修復に長い年月を要する可能性もあると言われています。しかし、「熊本・熊本城周辺」の3Dジオラマでは、この熊本城とその城下町をリアルに再現しています。
この「熊本・熊本城周辺」の3Dジオラママップを購入した人には熊本出身者も多く、「地図の中に、自分の実家や通っていた小学校、中学校も描かれていてうれしくなった!」という声も。
なお、「熊本・熊本城周辺」の売り上げで得られる利益は、全額を熊本地震復興のための義援金・支援金として寄付します。リアルなジオラマを眺めながら熊本城に思いを馳せる…。そんな復興支援があっても、いいかもしれません。
- 記事提供・編集協力:P.M.A.トライアングル
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