これが日本の美女。古今東西「美人」と呼ばれた女性たちの変遷
大正時代
大正時代には、「大正三美人」と呼ばれた3人の美人がいました。1人目は「柳原白蓮」という、大正から昭和にかけて歌人として活躍した女性です。
大正美人 1人目「柳原白蓮」(東京出身)
歌人・柳原白蓮(やなぎわら・びゃくれん)ですが、2014年のNHK連続テレビ小説「花子とアン」では、仲間由紀恵演じる葉山蓮子として描かれています。
恋に生き、「筑紫の女王」とも呼ばれた彼女の人生は非常に波乱万丈。たびたび映画やドラマになっている菊池寛の小説『真珠夫人』も彼女がモデルといわれています。
大正美人2人目 法律学者の妻「江木欣々」
明治期の法律学者・江木衷の妻。本名は栄子。現代の美人の定義とは少し違う気もしますが、庇髪(ひさしがみ)の良く似合う素敵な女性です。 pic.twitter.com/qgICApKoni
おもしろ日本史まとめ (@omosinihon) 2014年9月23日
江木欣々(えぎ・きんきん)は法律学者であった江木衷の妻で、新橋の美人芸者として名をはせたそう。また結婚後も詩や書、画に謡曲など幅広い趣味とその才能を発揮し、人気を集めたのだとか。
大正美人3人目「九条武子」(京都出身)
3人目は歌人、社会活動家の九条武子。現在の京都女子大学を設立した教育者でもあります。そして関東大震災で大きな被害を受けた築地本願寺の再建、さらに震災負傷者や孤児の救援活動など震災復興事業を精力的に行いました。
「大正三大美人」と称される3人は、まさに才色兼備。まだ男尊女卑が色濃く残り、女性の社会進出が難しい時代。そこを切り開く最先端の女性の象徴として、当時の人々に強い印象を残したのではないでしょうか。
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