日本に来た外国人がリアルに買っていく「意外なお土産」【2019】
観光スポットを訪れたり、日本食を食べたり、日本文化を堪能したり……そんな外国人観光客が必ずといっていいほど購入しているのが、日本ならではのお土産です。
日本には安くて美味しいコンビニお菓子に、メイドインジャパンのコスメティック系、クオリティの高い文房具など、他国と比べてもお土産の幅が広いように感じます。
そこで今回は、実際に外国人観光客が購入している日本のお土産をたくさんご紹介していきます!日本文化を堪能するインバウンドはどんなものを好んでいるのでしょうか?
訪日外国人旅行客は年々増加!どんなお土産が人気?
ここ数年、地方都市でさえ外国人観光客を見かけることが珍しくなくなってきましたね。空港や観光地のお土産店では「TAX FREE(免税)」と掲げられていたり、商品によっては外国語で説明書きがあったり。
日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客数の動向によると、2019年2月の訪日外客数は前年同月比で3.8%増加の約260万4,000人で、2月としては過去最高を記録。アジアに関しては旧正月が2月上旬となった影響もあり、特にベトナムは前年同月比60%を超える伸び率を記録しました。
またカナダ 14.7%増、ロシア 13.4%増、アメリカ 13.2%増というように、旧正月の重なったアジア諸国以外の国々からも多くの方が日本に訪れているようです。
外国人観光客が買い占める人気の「お菓子」とは?
観光庁の発表によると、訪日外国人1人当たり旅行支出は14万9,248円(平成29年4月〜6月期)。この中にはお土産代も含まれますが、お土産事情として購入率が最も高い費目は「菓子類」(66.7%)となっています。
そして、旅行者の買い物場所としては、コンビニエンスストア(64.7%)がトップ。続いて、空港の免税店(60.9%)、ドラッグストア(58.8%)の順となっています。
この傾向を考えると、外国人旅行者はお土産のお菓子を買うのに、コンビニを利用しているのではないでしょうか。では、一体どんなものが人気なのでしょうか?
キットカット大国の日本では「抹茶味」をお土産に買っていく人も
ネスレが販売する世界的お菓子「Kit Kat(キットカット)」。
全世界で売られていますが日本はフレーバーの種類も多く、ネスレが公表している「キットカット・ヒストリー」によると、日本はイギリスに次いで第2位の消費量を誇る、キットカット大国です。
特に、日本でしか売っていないニッポンフレーバーは外国人旅行客には人気のようで、なかでも支持を得ているのは、独特の苦味がある抹茶味のようですよ。
so my bro’s gf went to japan & gave my a pack of macha kitkat love her alrdy ehehe
did you is out (@dunkitdonny) 2017年6月6日
「私の弟の彼女が日本に旅行して、お土産に抹茶のキットカットをくれたんだけど、彼女のこと大好きになっちゃった!」
Love love love? #kitkat#greentea#machapic.twitter.com/J1Z86rjwTV
Ina (@Fin_chen87) 2016年6月13日
「本当に大好き!」
このほかにも、ご当地シリーズとして発売されたワサビ味やあずき味なども人気のようです。近年、 世界的に見ても有名パティスリーが抹茶スイーツを出したりと抹茶ブームになっているので、キットカット以外にも抹茶系のお菓子は大人気です。
世界で人気の「ハイチュウ」はメジャーリーグでも話題?
国内でも不動の人気を誇る森永製品の定番といえば「ハイチュウ」ですね。以前、MAG2NEWSが伝えたように、米国では、メジャーリーグのボストン・レッドソックスの田澤純一選手がハイチュウをチーム内に持ち込んだことをきっかけに、周囲の他選手にファンが急増し、ハイチュウフィーバーが巻き起こったほど。
海外でも販売されているハイチュウですが、発祥の日本では特にフレーバーの種類が多いので、お土産に買っていく人が多いのです。
実際に台湾で起こった「ブラックサンダー事件」って!?
いまや日本全国でもお馴染みとなった、元・九州限定のチョコ菓子「ブラックサンダー」。実はこのお菓子をめぐり、2014年に台湾で「ブラックサンダー事件」が巻き起こりました。一時、台湾で大人気となり、品薄状態が続いたそうです。
現地メディアによると、当時はブラックサンダーを買い求める人が殺到し、社会問題にまで発展したのだとか!?
台湾では2011年から輸入を開始。翌年に「BIGサンダー」もライナップに加わりましたが、この「BIGサンダー」のファンが急増。2013年9月から現在までに、台湾だけでおよそ300万個が販売され、2月に「ブラックサンダー」「BIGサンダー」あわせて20万個が輸入された際は、たった2日で完売したとか。台湾のあるスーパーでは、1日の販売分72パックを求めて行列ができ、瞬時に売り切れ。また、ネット上では「グループ購入」をうたって金を騙し取る詐欺事件も発生しているという。「BIGサンダー」販売休止のニュースは台湾で速報され、テレビのニュース番組でも話題に。
現在はブームも落ち着きましたが、当時、異常なブームを目の当たりにした台湾在住者によると…
「当時、日本の一時帰国したときに、ブラックサンダーをお土産に会社に持って行きましたが、瞬時になくなりました(笑)今も台湾にもありますが、日本と比較すると値段は1.5倍ほど台湾のほうが高いので、今でも台湾人はおみやげに買っていくのではないでしょうか?」
ブラックサンダーチョコをもらって嬉しいという人たちの声もありますね!
someone brought me back a black thunder chocolate bar as omiyage a couple months ago & i nearly wept with joy. no apologies needed.
Et in Arcadia☆.。:* (@Smartinis) 2017年4月17日
「数ヶ月前に、ある人がブラックサンダーチョコバーをお土産でくれたんだけど、嬉し泣きしそうだった」
Present from Japan. Gotta love sweets with names like Black Thunder! #Japanpic.twitter.com/EIoKilYHSG
Nigel (@nigelgutgenug) 2015年8月14日
「日本からお土産。このお菓子の名前はブラックサンダー!」
中国人観光客に人気の「お菓子」ランキングTOP3
続いては、市場調査を行っている株式会社ヴァリューズが中国人を対象にした「食品ブランド認知・購入状況調査」から、人気のお菓子ランキングTOP3をご紹介します。
第3位 チョコパイ/ロッテ
第3位はロッテの「チョコパイ」がランクインしていました。ケーキのようでフワッとした食感が特徴的で、ラインナップも豊富な同シリーズ。2019年2月には約7年ぶりにリニューアルが行われ、今までよりも口どけ感とチョコレート感が強まったそうですよ。
第2位 コアラのマーチ/ロッテ
第2位はロッテから発売されている「コアラのマーチ」でした。コアラの絵がとても可愛く、食べても見ても楽しめるチョコレート菓子です。中国では「小熊餅」という名前で販売されています。
第1位 ポッキー/江崎グリコ
江崎グリコから発売されている人気のチョコレート菓子「ポッキー」は、絶大な人気を集めているよう。現地でもポッキーやプリッツなど販売が展開されており、ECサイトでも販売されているのだとか。
また、TRiP EDiTOR編集部が実際に外国人観光客のみなさんに聞いてみたところ、コンビニで買うものはやはりお菓子が圧倒的な人気でした。
編集部が訪日外国人観光客のみなさんへ、リアルに聞いてみた
●シンガポールからの観光客(30代・男性)
「断然『うまい棒』かな。ドンキホーテでまとめて買って、この前は150本も買っちゃったよ。味はなんでも美味しいし、みんな喜ぶんだ。ただトランクの中にかさばるのがちょっとね…」
●オーストラリアからの観光客(30代・男性)
「僕の友人や家族は和菓子が好きな人たちが多いので、八つ橋、抹茶味の和菓子などが欲しいというリクエストもあるんだよ。あと、酒や梅酒も人気だから、買っていこうと思っているよ」
●シンガポールからの観光客(20代・男性)
「東京ばなな、わさびのポテトチップス、ナッツ、抹茶フレーバーの食べ物かな!」