【台湾環島】台湾を自転車で一周中に、勇気づけられた台湾人の一言【第2回】
3.11や熊本地震で200億円を超える義援金を贈ってくれた台湾の方々へ、日本人として直接お礼の言葉を伝えるため、感謝の気持ちをあらわす言葉をプリントした布をまとって自転車で台湾本島一周「環島」の旅をスタートした大石樹(おおいし・たつき)さん。
道に迷いながらも、最初の目的地「三峡(さんきょう)」の街に到着し、野宿する公園を見つけたまでは良かったのですが……。はたして、台湾を無事に一周し、感謝の言葉を伝えることはできるのでしょうか?
『ありがとう台湾』自転車で台湾「環島(かんとう)」の旅 第二回
● 【第一回】台湾を自転車で一周できるのか? 愛と優しさに包まれる「環島」の旅、スタート
どうも、大石樹です。
環島2日目の清々しい朝は、公園のベンチというベッドの上で迎えました。朝の公園に集まった台湾の方々の「イー、アー、サン、スー!」というラジオ体操の声が目覚まし代わり。ちなみに時刻は朝6時です。
海外で初めて野宿した…。 pic.twitter.com/D4kXSdgQah
— ポルポル@台湾環島 (@poruofficial) 2018年3月12日
昨晩は、台北市内にある「二二八和平公園」から25kmほど先にある「三峡」という街の「長福公園」に宿泊。屋外だから当たり前ですが、とにかく蚊が多くて、一晩で20箇所ほど刺されました。朝起きると目元まで刺されて、マブタまで腫れています。ちなみに今日の天気も「晴れ」。
長福公園のベンチから起き上がって身体の節ぶしを触りましたが、まだ筋肉痛はありません。今回、台湾をたった25km走っただけでわかったことは、日中とても暑いのに対して、夜は少し肌寒いということ。
夜用の防寒着なんて持参しなかったので、このまま寝袋で泊まり続けると風邪を引いてしまうかもしれません。昨晩は寒さのせいか、なかなか眠れませんでした。
三峡は、新北市と桃園市の境あたりにある、小さいけど歴史を感じさせる街。この町の名物は、牛の角のような「クロワッサン」です。厳密にはクロワッサンのようなデニッシュ生地ではなく、表面がカリッとしたパン生地で、形が牛の角を模していることから「台湾クロワッサン」「牛角パン」などと呼ばれています。
ここに来たらハズせない観光スポットが「三峡老街」。この「老街(ラオジエ)」とは古い街並みを残す通りのことで、三峡老街は日本が台湾を統治していた大正時代に建てられた赤レンガの商店建築が連なる、美しくレトロな街並みが特徴です。
この三峡老街の周辺には、名物の台湾クロワッサンこと牛角パンを売る店がそこかしこにあります。プレーンを基本に、メロンパン風味、チョコ味、イチゴ味、抹茶味、ゴマ入り、イカスミ入りなど、さまざまな味や色の牛角パンが売られているので、見ているだけでも楽しめるそうです。
ひとつくらい僕も食べてみたかったのですが、マブタや全身を蚊に刺されまくったことで、体力があるうちに早く先へ進まないと大変だと思いはじめていたので、パンどころではありませんでした。
もし、この街が気になった方はぜひ、自転車ではなく電車とタクシーを組み合わせて訪れてみてください。ちなみに最寄りの鶯歌駅近くは「陶器が安く買える街」として有名です。陶器と古い街並みと牛角パン、併せて楽しんでみてはいかがでしょうか。
三峡老街
新北市三峡区民権街
最寄り駅:台湾鉄道で「鶯歌」駅下車、駅前からタクシーで約300元
詳細サイト(中文のみ)鶯歌陶瓷老街
鶯歌区尖山埔路
最寄り駅:台湾鉄道で「鶯歌」駅下車、徒歩15分
詳細サイト(日本語)