パン大好きドイツ人が選んだ、本当に美味しい「日本のパン」ランキング
全国で「パン」に特化したイベントが多く行われ、「米とパン、どちらが好きか」というテーマに対し、議論が白熱する日本。そんなパン大好きな日本人ですが、実際に日本のパンを食べた外国人は、どのように感じているのでしょうか。
実は、世界で一番パンの種類が多いとも言われているのが「ドイツ」です。今回は、そんなドイツ出身で日本滞在歴10年になるホフマンさん(仮名・40代)に、「日本の好きなパン・嫌いなパン」、さらに「好きなパン屋さん」について話を伺いました。
日本のパンってぶっちゃけどう思った?
約1500もパンの種類があると言われるドイツですが、独自のパン文化を育んできた日本も、多くのオリジナリティあふれるパンがあります。定番から個性的な日本のパンのラインアップを初めて見た外国人は、どのように感じたのでしょうか。
ライター・ミズ(以下、ミ):日本のパンを初めて見たとき、どう思いましたか?
ホフマンさん(以下、ホ):ドイツにも「Semmel(ゼンメル)」みたいな小さな白パンとかあるけど、日本は白パンが基本みたいで驚いたね。やっぱり僕らのパンと言えば、日本で「ドイツパン」って呼ばれているやつだから。
ドイツではライ麦を約90%使用した「ロッゲンブロート」など、ずっしりと重く硬い「ドイツパン」と呼ばれている種類が定番なんだとか。これはドイツが寒冷地であるため、寒さに強いライ麦をパンに使用したことが一因なようです。
ちなみに、ライ麦はパンをふっくら膨らませる「グルテン」を含んでないため、目がぎゅっと詰まって焼き上がります。そしてパン自体の密度が高いと硬くなり、味わい深くなるんだとか。
ミ:ドイツのパンって酸っぱいイメージがあるんですが、現地ではそのまま食べることが多いんですか?
ホ:そんなに酸っぱいと思ったことがなかった。そのまま食べる人もいるけど、僕の家族は薄く切ってバターとジャム、もしくはハチミツをたっぷり乗せて食べることが多かったかな。日本はパン自体が甘くて美味しいやつが多いよね。苦手なのもあるけど、好きなやつもたくさんあるよ。
パンの種類が多いからか、ドイツではジャムやハチミツの種類も豊富とのこと。スーパーマーケットに行けば、日本の数倍のジャム・ハチミツがずらりと並んでいるそうです。
日本のパンに甘い種類が多いのは、パンよりも先に米が主食として根付いていたために、惣菜やオヤツという新たな活路を見出したのかもしれません。