まだ養殖ものを食べてるの?全国「天然たい焼き」分布図
店先からこんがり香ばしく、甘い香りに誘われる、手軽なおやつといえば「たい焼き」です。たい焼きは、1909年ごろから存在しているといわれ、日本国内の定番おやつとしてだけでなく、そのかわいらしい見た目から近年では海外でも人気を集めています。
そしてこの度、たい焼き店「たいやき ともえ庵」が、「全国一丁焼きのたい焼き店」いついて調査を行いました。謎の「一丁焼き」について、そして「たい焼き好き」必見の内容を、さっそくご紹介します。
熟練の技術で味が変化する「一丁焼き」のたい焼きとは
たい焼き好きのなかでは、焼き方により以下の「養殖」「天然」2種類に分けられます。
- 養殖:1度に5〜6匹ずつまとめて焼かれるスタイルのこと
- 天然:1匹ずつ焼いていく昔ながらのスタイル
この天然もののたい焼きが、業界的には「一丁焼き」と呼ばれており、養殖ものと違い量産はできないものの、焼き加減・火入れを個別に行うことができ、絶妙な焼き加減を実現することが可能です。そのため一丁焼きは、たい焼きに一過言ある方々に長く愛されています。
ファンの多い一丁焼きですが、技術が伴わないと焼き加減にばらつきが出てしまうため、このスタイルを採用するお店は少しずつ減っていきました。しかし近年、根強いファンが多いことから新たに一丁焼きスタイルのお店がオープンしたり、一丁焼きスタイルのチェーン店を展開するお店が増えてきたのです。
全国一丁焼きのたい焼き店は増加傾向
2017年に調査を行なった際には一丁焼きを取り入れているお店は109件ありましたが、2018年は一丁焼きでチェーン展開している「鳴門鯛焼本舗」が新たに29店新規オープン。しかし単独店舗の新規開業はありませんでした。
また人気のあった、日暮里の名店「たいやき たいち」などの人気たい焼き店が5店閉店したことにより、2018年の一丁焼き店舗は全国で24件増加の133店舗となっています。
そのなかでも「鳴門鯛焼本舗」は全国で59店。一丁焼きたい焼き店の国内全体の約44%を占めており、1年半に満たない期間で倍の店舗数となっています。焼き加減の難易度の高い一丁焼きのたい焼き店としては、異例の拡大スピードです。