ロマンチックが止まらない。和歌山県串本町が「恋する灯台のまち」に認定
「灯台」と聞くと何となくロマンチックな感じがしませんか?海の岸辺や中にひっそりとたたずむその雰囲気はなんといえないムードを醸し出します。
今回「一般社団法人日本ロマンチスト協会」が、日本全国にある10エリア11基の灯台を2018年度の「恋する灯台」として認定。そしてその「恋する灯台」が立地している和歌山県東牟婁郡串本町が「恋する灯台のまち」の認定証の贈呈を受けました。恋する灯台が立つ、恋する灯台のまち。一体どのような場所なのか、さっそくご紹介します。
イギリスゆかりの日本最初の石造灯台「樫野埼灯台」
「恋する灯台のまちプロジェクト」は、日本ロマンチスト協会が全国各地の団体と協働し、海へのムーブメントをつくりだす日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台をロマンスの聖地として再価値化することを目的に実施しています。
今回はその第一弾として、和歌山県東牟婁郡串本町「樫野埼灯台」が選ばれました。「樫野埼灯台」は、日本最初の石造灯台で、螺旋階段を上れば南紀の美しい海が広がり、冬には、建設に携わったイギリス人が故郷を想って植えたと伝わる水仙が甘い香りを漂わせます。
樫野崎では1890年にエルトゥールル号遭難事故が起きており、遭難した船乗りたちは灯台の光を目指したといいます。故郷から遠い地で灯台を造った人がいて、その灯台に救われた異国の人がいるのです。このような不思議なドラマが生まれた場所に立てば、愛する人との絆を大切に思う気持ちが強まるかもしれませんね。
「樫野埼灯台」の認定理由とは
「樫野埼灯台」は本州最南端となる紀伊半島南端の断崖に立つ白亜の灯台です。灯台から海原を望めば、海の美しさを実感させてくれる大パノラマが目前に展開されます。また、美しい夕日も魅力で、水平線に沈むオレンジ色の太陽と、紫色の闇に溶けていく灯台は非常に幻想的な雰囲気を醸し出します。
潮岬は「台風銀座」とも呼ばれ、日本屈指の台風の通り道でもあります。恋をすると、楽しいことばかりではありません。時には心を乱す嵐が吹き荒れることもありますよね。
そんな時でも、荒波と強風の中に立つ灯台を思えば、苦難を乗り越えられる自信が湧いてくるかもしれません。今回はこのようなところが評価され、認定にいたったとのことです。
恋人同士で、パートナーと、ぜひ一度「樫野埼灯台」に訪れてみて、その美しい光景をふたりの思い出にしてください。
source:DreamNews
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