雨もしたたる初夏の絶景。紫陽花(アジサイ)の名所、鎌倉「浄智寺」

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2021/06/01

梅雨の季節にしか見ることができない絶景といえば、美しい紫色や青色で染まる「紫陽花アジサイ)」ではないでしょうか。

そんなアジサイの名所といえば、関東近郊で外せないのが神奈川県「鎌倉エリア」です。毎年6月のはじまりに見ごろを迎えるアジサイですが、鎌倉はアジサイの名所だらけといっても過言ではありません。

今回は梅雨の時期でも晴れやかな気分になる、国史跡に指定された名所「浄智寺(じょうちじ)」をご紹介します。新型コロナウイルスの影響でなかなかお出かけができない今、ぜひ写真でプチトリップ気分を味わってみてくださいね。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

浄智寺/神奈川県鎌倉市

例年の見ごろ:6月上旬

image by:photoAC

1281年、鎌倉幕府の第5代執権・北条時頼の三男である北条宗政が亡くなった際、弔いのために建てられたのがこの「浄智寺」。

「宋風」と呼ばれる、当時のままの中国様式を見ることができ、本尊の木造三世仏座像は神奈川県の重要文化財にも指定されている、由緒あるお寺です。

国指定重要文化財の「木造地蔵坐像」や、市指定重要文化財の「木造韋駄天立像」、さらに境内は国の史跡に指定されているなど、見逃せないポイントも多いのが特徴のひとつ。

さらには著名な映画監督の小津安二郎、日本画家の小倉遊亀など、文化人にも愛されてきました。

image by:photoAC

仏殿には、室町時代に作られたといわれている三体の仏像が祀られています。左に過去仏の「阿弥陀如来」、右に未来仏の「弥勒如来」、中心が現在仏の「釈迦如来」です。

仏教で「三千年に一度花が咲く」といわれている優曇華(うどんげ)から「非常に珍しい」という意味で「曇華殿(どんげでん)」の額が掲げられており、名付けられた名前がその貴重さを物語っています。


image by:photoAC

アクセスの最寄り駅はJR北鎌倉駅で鎌倉側の踏切近くにあり、国道沿いから浄智寺方面に曲がると見えてきます。

大ぶりのアジサイが咲き、さらに甘露ノ井の脇にさくガクアジサイは見逃せないポイントです。公開時間は午前9時から午後4時30分までとなり、ゆったりと日中に散歩をするのにも最適。

image by:photoAC

ガクアジサイのほか、ヤマアジサイや園芸アジサイ、ヒメアジサイなども見ることができる浄智寺。

他の名所と比較するとアジサイの数は少なめだといえますが、それでも歴史を存分に感じさせる風景と、点在するアジサイのコラボレーションは訪問の価値ありといえる、隠れた名所です。

  • 浄智寺
  • 神奈川県鎌倉市山ノ内1402
  • 拝観料:大人200円、子ども100円
  • 無休
  • 拝観時間:9:00〜16:30
  • 公式サイト
  • image by:photoAC
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  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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美容師・ヘアメイクを経て映画業界に転身。フリーの記者カメラマンとして国内外のレッドカーペット取材や俳優インタビューを行いながら、来日イベントの企画運営・PR、記者会見や舞台挨拶のMCなど洋画をメインに活動。現在は育児のため仕事をセーブし、ライターとして幅広いジャンルの記事を執筆中。

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