美しき世界自然遺産も。幻想的な景色が広がる日本全国の「原生林」6選
豊かな自然があふれる日本列島。全国各地には手付かずのままの「原生林」が点在しており、美しい自然が残されています。
なかには世界自然遺産に登録されている場所もあり、その土地ならではの植生や生態系が維持されているのも特徴のひとつです。
今回は、人々の心を癒す全国の「原生林」をいくつかご紹介していきます。
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※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
知床国立公園/北海道
知床半島の先端部に位置し、世界自然遺産にも登録されている国立公園です。ミズナラ・エゾマツ・カラマツの原生林が広がっており、その姿は「知床五湖」の展望台から目にすることができます。
原生林を間近に見たいのであれば、地上遊歩道があります。ここでの散策で運がよければ、エゾシカが見られることもあるとか。ただしヒグマもいますので、くれぐれもご注意ください。
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白神山地/青森県・秋田県
面積が約13万ヘクタールの広大な山地です。そのうち「ブナの原生林」が広がる約1万7,000ヘクタールは、世界自然遺産に登録されています。
約8000年前にできたといわれるブナ林は、ブナ・サワグルミ・ミズナラなどの樹木や、アオモリマンテマやツガルミセバヤなどの植物が見られ、またカモシカ・ヤマネ・ニホンザルなどが暮らす自然の宝庫です。
大佐渡石名天然杉/新潟県
佐渡島の東北部にある杉の天然林です。そのあたりは風が強く雪も多いため、それに圧迫されて奇妙な形になった杉を見ることができるのも魅力のひとつ。
こうした杉には公募で名前がつけられており、「象牙杉」「四天王杉」「大黒杉」などがあります。遊歩道を含めて全長約1,800mのコースをまわると見ることができますよ。
大台ヶ原山/奈良県・三重県
奈良県と三重県の県境にある、標高1,695mの山です。年間降水量約3,500mm以上と雨が多いことから、トウヒ・ブナ・ウラジロモミなどの原生林が広がっています。
なお大台ヶ原山は、三重県寄りの「東大台」と奈良県寄りの「西大台」に分かれていますが、「西大台」入るためには事前申請が必要です。展望台などがある「東大台」は、申請なしでも入ることができます。
白谷雲水峡/鹿児島県
屋久島の北東部にある、面積約4万2,000ヘクタールの原生林です。イスノキ・タブノキ・スギ・ツガなどの樹々が見られ、白谷川の渓流沿いにはヤクシマショウマやサツキの群落も。
宮崎駿監督のアニメ映画『もののけ姫』のモデルになったことでも有名です。
金作原原生林/鹿児島県
鹿児島県・奄美大島の中部にある原生林です。高さ約10mというヒカゲヘゴやシダ植物が林立しており、そのようすはまさに亜熱帯。
キノボリトカゲやルリカケスなどの希少生物もいます。太古の昔を彷彿とさせる風景ですが、ハブが出ることがあるので、散策の際はご注意ください。
人間に邪魔されず、長い年月を過ごしてきた「原生林」。手付かずのまま残された自然が魅力ともいえますが、場所によっては安易に近づくのは危険です。お出かけの際は、足ごしらえや服装の準備をきちんと整えてから訪れることをお忘れなく。
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