嵐山で雅を味わい尽くす。究極のおこもり旅「星のや京都」滞在記
誰もが時々、ふと思い出したように訪れたくなる場所といえば、京都ではないでしょうか。1200余年もの歴史があるこの地は、古と現在が交差し、いつも心ふるわせる瞬間を旅人に与えてくれる特別な場所です。
外国人観光客がぐっと減ったいまこそチャンス!と、久しぶりの京都旅を狙っている人も少なくないのでは。せっかくなので、この際思いきりゴージャスで記憶に残る京都旅はいかがでしょう。今回は、そんな夢がすべて叶う「星のや京都」での滞在をご紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
お舟に揺られて異空間へひとっ飛び!
「星のや京都」があるのは、京都府嵐山。自然に囲まれた風光明媚な景観が魅力のこの地は、平安時代の貴族たちにも愛されていた場所で、かの有名な「渡月橋」から1kmほど「桂川(かつらがわ)」をのぼった山中の景観保護指定区にひっそりと佇みます。
なお、一般的に桂川は星のや京都の上流を「保津川(ほづがわ)」、星のや京都の目の前が「大堰川(おおいがわ)」、星のや京都の下流から「桂川」と呼ばれていますが、今回は「桂川」に統一して紹介します。
よく“お忍び旅行”という表現を耳にしますが、明治時代に建てられた歴史ある老舗宿をリノベーションしたこの宿は、まさに“お忍び”という言葉がぴったり。
ちなみに、渡月橋からはその姿はまったく見ることができないので、「星のや京都」がすぐ先にあることを知らない人も多いほど。
そんな「星のや京都」での滞在は、専用の送迎舟による出迎えで始まります。舟に揺られ10分ほどゆっくりと川を上って行くのですが、気分はベニスというか西表島というか、風情高まる演出にのっけからうっとりしてしまいました。
舟に乗ったその瞬間に非日常の世界への扉が開くこの感じって、コロナ禍で最近すっかり遠のいていたリゾートの高揚感。期待を裏切らない、いえいえ予想をはるかに超えた素敵な演出にはゲストの皆さんのテンションも一気に急上昇です。