英語力を伸ばすには?世界で報じられた「日本の英語教育」から学ぶこと

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2021/10/16

日々情報を得るためには、TVや新聞、ネットニュースなどのチェックは欠かせませんよね。連日さまざまなジャンルに関するニュースがあふれていますが、日本メディアでは伝えられないニュースがまだまだいっぱいあります。

そこで、海外メディアでは報じられた日本人の私たちなら知っておきたい「日本の英語教育」に関するニュースを解説とともにご紹介します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

国際会議から学ぶ、日本人が英語力を伸ばす方法

海外のメディアで報じられたニュース解説。本のマスコミではあまり報じられない切り口で、本当はどういう意味で報じられているのかを筆者の私見交えてお伝えします。今週のテーマは、「自浄能力失うな。本の英語教育」です。

【海外ニュース】

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Japan ranks close to the bottom among 29 Asian countries in English-language proficiency. The nation is trailed by only Laos and Tajikistan in TOEFL scores.(Japan timesより)

訳:本はTOEFLのスコアでの英語力調査において、アジアの国々のなかで29位となった。ラオスとタジキスタンだけが本より低いスコアだった。

【ニュース解説】

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本の英語教育の課題について掘り下げてみます。先、ある国際会議で、留学関係の専門家から、英語が母国語でない国の大学のうち、1万7,000校もの大学が授業英語で提供しているという報告がありました。

当然、そうした大学では多彩な英語のアクセントや表現が飛び交っているはずです。

その国際会議に参加した17人のうち、15人は全員カリフォルニア州に居住している人でした。国際会議といっても同州以外から参加していたのは私とインドの友人のみだったのです。会議のテーマは未来型の英語教育のあり方で、当然のことながら、参加者は全員英語教育に携わっている人たちです。

その会議の参加者を見て改めて考えさせられたことがありました。カリフォルニアから参加した15人のうち、なんと12人までが母国語が英語ではない人たちなのです。

彼らの英語よく聞くと、2つの特徴がありました。ひとつは彼らがアメリカに長く住みながらも、それぞれが独自のアクセントいまだに維持していること。そしてもうひとつは英語使ったレトリック(言い回しを工夫する方法)がさまざまで、イギリスやアメリカ流のロジックビルディングの方式からときには逸脱していたことです。


しかも、英語が母国語であった人のうちのひとりは、長い間イタリアに在住しており、発音の最後に母音の音声が混ざっていました。明らかにイタリア語の影響受けてしまった発話に終始していたのです。

もちろん、インド人は、相変わらず強いインド系のアクセント保持しながら、堂々と自論展開していました。

アメリカは移民の国とはいえ、カリフォルニア州という同国代表する州のなかで英語教育に携わる人の多くがこれだけ多様な英語表現駆使しながら、臆することなく会議でこれからの英語のあり方について意見交換していたことは印象的です。

実際、言語は生き物で常に変化します。我々が江戸時代の本語聞いても誤解したり聞き取れなかったりするところがいくつもあるように、移民社会でもまれるアメリカではさらに英語が激しく変化します。

ということは、スタンダードな英語とは一体何なのでしょうか。また、世界中の国民が使用する多様で多彩な英語教育の本来の目的とは一体何なのでしょうか。

一方で英語というとアメリカ英語とイギリス英語(ブリティッシュ・イングリッシュ)が2大主流であるという常識我々は持っています。英語の成り立ち考えればそれはさも当然のことです。

とはいえ、アメリカ英語はそもそもイギリス英語が変化した方言のひとつではなかったのかという疑問も残ります。

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会議のなかでアメリカ英語のスタンダードの教育に固執する教授もいました。その人は、例えばフィリピン人などによるオンライン教育には懐疑的でした。

フィリピン人は子どものころから英語教育受けていて、優秀な生徒はネイティブのように話ができますが、音声だけ聞くと確かに彼らに共通した特徴が見受けられます。しかし、そんな個々の特徴はアメリカのアフリカ系の人々がカジュアルに交わす会話のなかにもみられると多くの人が反論しました。

確かに、フィリピン系の人々の英語の語彙の使い方はアメリカの現在の英語よりは保守的です。しかし、だからといって変だとか通じないということはまったくありません

以前、アメリカ人にとってイギリス人の英語はどのように聞こえるのかと尋ねたところ、「彼らは、我々は絶対使わないような言葉遣いするんだよ。ときには滑稽にすら思えるね」と笑って語ってくれたことがありました。

それほどまでに、英語母国語とする人同士でも、話し方に違いがあるのです。また、シリコンバレーでスターバックスに行ったとき、カウンターで対応してくれた若者の単純な英語がわからなくて困った経験がありました。

ショック受けた私が、隣にいた配のアメリカ人の友人に聞いたところ、「心配するな。俺だってわからなかったよ」と笑いながら話してくれました。シリコンバレーの若者同士で新しい英語表現が生まれているのです

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