観光列車で桜にホタルの絶景も。自然豊かなローカル線「樽見鉄道」の魅力
写真愛好家や旅好きのかたにとても人気が高いのが、岐阜県大垣市から本巣市を走る「樽見(たるみ)鉄道」です。
美しい清流の流れる岐阜の自然を走る、レトロでかわいい樽見鉄道は、その姿はもちろん観光列車としても大人気。今回はローカル鉄道で旅情を味わう、樽見鉄道とその魅力に迫ってみましょう。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
樽見鉄道とは?
樽見鉄道は岐阜県大垣市にある「大垣駅」と、同じく岐阜県の南西部にある本巣市の「樽見駅」を繋ぐローカル列車です。大垣駅から樽見駅までは約34.5km、約65分の路線沿いは清流や渓谷、のどかな田園風景や桜の美しい景色など日本ののどかな景色が見られることで知られています。
豊かな自然を走る列車に乗って景色を楽しむ旅も人気がある一方、美しい景色とレトロながら鮮やかな緑色の車体とのコラボレーションを撮影したいという撮り鉄の方々からも高い人気を誇ります。
廃線となった国鉄樽見線を利用し誕生した樽見鉄道は季節に合わせた観光列車も運行されています。乗ってよし、見てよしのローカル列車が樽見鉄道なのです。
4月は桜の中を走る!
4月、春のメインはやはり桜です。どこか懐かしい雰囲気のローカル列車と桜のコラボレーションは格別!写真撮影が好きなら絶対に見逃せない季節です。
路線に覆いかぶさるように咲き誇る桜と、そこをゆったりと走る列車がとても美しいのが「木知原駅(こちぼらえき)」です。木知原駅は本巣市にあるとても小さな無人駅で、待合室もホームも絵になります。
2019年の台風の影響で桜の木の数が減ってしまっているのは残念ですが、それでもまだまだ美しい風景は健在。ひらひらと舞う花びらの中、ホームで電車を待つという映画のワンシーンのようなノスタルジックな体験ができます。
2022年の見ごろはまもなく終わりを迎えますが、今年の桜ダイヤは2022年3月26日(土)~4月10日(日)まで運行予定です。
5~6月は幻想的なホタル列車!
美しい自然、清流がそろうと見られるのがホタルです。都会にお住まいのかたにとってはホタルを見るというのも旅の目的になり得るはず!暗闇のなか、黄緑色の光を放ちながら飛ぶホタルの姿は感動すること間違いなしです。
樽見鉄道はホタルと列車の姿が一緒に楽しめる、いわゆる「ホタル列車」としても知られています。ホタルは例年5月下旬から6月上旬にかけてが最も見られる季節。気候も良く、外で楽しむにはぴったりの時期ですね。
本巣市は1972(昭和47)年にホタルを保護する条例を制定し守って来たため、現在でもとても多くのホタルが見られます。
ホタルはどこで見られる?
ホタルが見られるのは本巣駅から徒歩約10分ほどのほたる公園から、本巣市民スポーツプラザまでの道路です。席田用水(むしろだようすい)と呼ばれる農業用水沿いはホタルの保護区となっており、ホタルの飛び交う幻想的なスポットとなっています。
ホタルが多く光を放ち始めるのは午後8時ごろから。普段は静かな公園と席田用水ですが、季節になると多くの人がホタル鑑賞に訪れます。