浦島太郎はまだ竜宮城にいるかも。伝説の残る「長崎鼻」で乙姫様に会いに行く

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2023/06/04

昔話でお馴染みの『浦島太郎』。亀を助けて龍宮城へ行った浦島太郎ですが、その伝説が残る場所が、九州にあることを知っていますか?

鹿児島県の南、突き出した「長崎鼻(ながさきばな)」と呼ばれる岬が、一説によると『浦島太郎』の舞台となった場所とされています。

温暖な気候と美しい海を持つ長崎鼻は観光先としてぴったり。今回は竜宮伝説の残る長崎鼻で、ぜひ訪れたい「長崎鼻パーキングガーデン」と「龍宮神社」をご紹介します!

鹿児島県の南にある「長崎鼻」

image by:Shutterstock.com

薩摩半島の最南端、風光明媚な岬が「長崎鼻」と呼ばれる場所です。鹿児島県にはたくさんの観光名所がありますが、長崎鼻もそのひとつ。

霧島錦江湾国立公園の指宿・佐多エリアにある景勝地です。ロマンティックな真っ白な灯台とその先には東シナ海の青い海が広がる光景が、デートスポットとしても知られています。

長崎鼻から西をのぞめば見えるのは、「薩摩富士」の異名を持つ「開聞岳(かいもんだけ)」。

開聞岳は「日本百名山」にも登録されており、優雅に裾野を広げた薩摩富士と青い海のコラボレーションはまさに九州の絶景。

海あり山ありの長崎鼻には、一度は訪れてみたい名所がたくさんありますが、そのなかでも初めて長崎鼻を訪れる方におすすめの定番スポットが「長崎鼻パーキングガーデン」と「龍宮神社」です。

「長崎鼻パーキングガーデン」で南国気分

image by:photoAC

実際に長崎鼻を歩くと、なんとなく南国ムードが漂っているなと感じます。日差しが暖かく、冬でも昼間は10度を下回ることがほとんどないそう。


気温とともに南国ムードの要因となっているのが、そこかしこにある「蘇鉄(ソテツ)」という木です。

開聞山麓自然公園のソテツとトカラ馬。image by:photoAC

太い幹に青々と茂った葉っぱが印象的なソテツは、なんと自生しているもので、人の手によって植えられたものではありません。長崎鼻はソテツの自生地として天然記念物にもなっています。

南国の植物が自生するほど暖かい長崎鼻で、その気候を利用して屋外に熱帯の森が作られているのが「長崎鼻パーキングガーデン」です。

image by:photoAC

長崎鼻パーキングガーデンは、この場所でおよそ50年営業を続ける植物園兼動物園です。

熱帯の植物が生い茂るジャングルのなかで、そこに住むたくさんの動物たちと出会える場所で、長崎鼻パーキングガーデンへ入ると、そこはもう熱帯の森!

イメージする南国の森そのまま、青々とした葉っぱの大きな植物で満たされています。

長崎鼻パーキングガーデンでもっとも驚きなのは、動物たちの多くが放し飼いにされていることです。

インコやオウム、フラミンゴ、アヒルなどの鳥類や小動物たちが、自然に近い状態で飼育されており、ゼロ距離で触れ合うことができます。

ガーデン内にはあちこちに担当スタッフさんがおり、大きなインコたちを手にのせてくれたり、リスザルと触れ合わせてくれたりと大サービス!

image by:sada/PIXTA

園内では動物たちによるショーも開催されています。動物のショーはよく聞きますが、芸を仕込むのがとっても難しそうなネズミや鳥類のショーも見られるのが特徴です。

ショーは開催時間が決まっているので、予め公式サイトなどでチェックしてから行きましょう。土日祝日やGWなどの長期休暇中は一日に何度か行われています。

真っ白でかわいいネズミが綱渡りなどを見せてくれたり、カラフルなオウムがくす玉割りを見せてくれたりと、くすっと笑えるおもしろいショーが盛りだくさん!アヒルやブタのレースなども開催されており、大人も子どもも楽しめますよ。

  • 長崎鼻パーキングガーデン
  • 鹿児島県指宿市山川岡児ケ水1571-1
  • 公式サイト

あの浦島太郎伝説が残る「龍宮神社」

image by:photoAC

長崎鼻パーキングガーデンで熱帯ジャングル気分を楽しんだあとは、日本昔話の世界へ向かいましょう。

誰もが知る浦島太郎の伝説が残る「龍宮神社」が、長崎鼻の最南端に鎮座しています。

長崎鼻は別名「竜宮岬」とも呼ばれており、風光明媚なこの場所にお祀りされている豊玉姫は、浦島太郎物語に登場する乙姫様のことなのだとか。

乙姫様と浦島太郎、そして海の守り神様が出会ったこの場所は、縁結びのご利益があるとされ、鹿児島県屈指のパワースポットとして知られています。

絶景を見て、波の音を聞きながら乙姫様に参拝するという特別な体験ができます。

image by:stockt0_0/Shutterstock.com

龍宮神社の本殿は、よくみる神社の本殿とは大きく違うのが特徴です。

目の覚めるような鮮やかな朱色と真っ白な社殿は、まるで龍宮城のよう。鳥居も朱色でとっても華やか。観光名所となるのも納得です。

週末になると県外からも多くの参拝客が訪れていますが、しっかりとご利益を得るために、絵馬ならぬ「貝殻」に願い事をたくしましょう。

image by:photoAC

鳥居の前には浦島太郎とウミガメの像があります。が、なんと貝殻に埋まっている状態

実は龍宮神社のこの像、貝殻に願い事を書き、貝塚に奉納することで願いが叶うといわれているのですが、この浦島太郎の像も願い事の貝殻に埋もれているというわけです。

貝殻は100円で購入可能なので、ぜひご利益を願って奉納しましょう。

浦島太郎像を男性は左側から二回、女性は右から二回まわり、そのあとに亀を撫でると願いが叶うとされています。

さらに若返りのご利益もあるのだとか。龍宮城で若さを保ち続けた、浦島太郎にあやかりたいものですね。


浦島太郎伝説の残る長崎鼻へ

image by:photoAC

風光明媚な長崎鼻はドライブにもぴったりで、鹿児島旅行の際にはぜひ足を伸ばしてみたいスポットです。「長崎鼻パーキングガーデン」と「龍宮神社」へぜひお出かけしてみてくださいね。

  • image by:photoAC
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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元々インドア派だったはずが『恋する惑星』でウォン・カーウァイにハマり、初めての一人旅は上海へ。カメラ片手にどこへでも行くアクティブ旅女子になりました。現在は大学院に通いつつフリーライターとして、旅・アート・美容・ファッションをメインに活動しています。

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