青森大学が「忍者部」を創設。伝統を海外に発信し、忍者の末裔も探す
こんにちは。ハリーです。とんでもないニュースが入って参りました。歴史のある大学で知られる「青森大学」でなんと、国内で初めて「忍者部」が創部されたそうです!しかも同好会などではなく、きちんとした認可を受けて活動している、国内初の忍者部とのこと。いったい、どのような活動をしているのでしょうか?
忍者部の顧問、参上!
忍者部の顧問を務めているのは、青森大学薬学部の清川 繁人 教授。ん? どこかで見たことのある方ですよね?
そうです、以前取り上げた、青森日和の記事「Dolphin’s OCEAN ~青森の海、陸奥湾がイルカたちの楽園だった!?~」で、イルカの写真と情報を提供して頂いた方です。なんと、密かに忍者部の顧問もされていたのですねー。これには筆者もビックリ&しゃっくり。
忍者部の目的とは?
忍者部は今年2016年の4月に創部されたばかりで、現在の部員は、全員薬学部に在籍し、留学生もいるとのこと。忍者部のねらいは、かつて、明治初期まで津軽藩に実在したとされる甲賀忍者の流れを組む「中川流」の忍者集団「早道之者(はやみちのもの)」を調査すること。
津軽藩に実在した忍者の数は、かなり大規模なものだったらしく全国的にも貴重な存在だったそうです。そして、忍者が実際に習得していたとされる古武術の訓練や、日本の伝統芸能などを学び、日本の文化を全国や海外へ発信することが目的だそうです。
忍者と薬学の接点
でも、どうして薬学部の方々が忍者を? 疑問に思い清川 教授へご質問をしたところ、意外な答えを頂きました。
(以下、清川 教授 談)
忍者はかつて忍術の一つとして、製薬の技術も習得していたとされております。1週間食事をしなかったり任務中に怪我をした場合などに服薬する薬を、実際に自分たちで作っていたそうです。そして明治以降、忍者としての仕事が無くなるのと同時に現代でいう「薬剤師」に転職した元・忍者もいたようです。つまり、忍者と薬学には、意外と深い関わりがあるのです。
忍者部の活動!
青大忍者部は、古武術を学ぶために定期的に弘前市の道場へ通っております。
これまで剣道や柔道などの武道の経験がない生徒でも古武術の稽古を学ぶことで、自分の視野を広げ、忍者としての修行にもなるとのこと。
古武術には、現代社会ではまず使わない「動き」があるので、21世紀の現代に古武術の動きがどのように役立つのか、まだまだ未知のものがあります。
忍者部は「茶道」も学んでいるとのこと。日本人として、日本の伝統芸能を学ぶことも世界を広げる鍵になるのかもしれません。
外国人にも大人気!
7月15日、忍者部は活動の一環として青森市の沖舘埠頭に入港した大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客を出迎える「任務」を実行しました!
忍者と武士の装束姿に身を包んだ部員の姿は世界中を旅してきた外国人観光客にも大人気だったとか。
現在、青森県立郷土館で開催されている特別展「刀剣魂」会場でも、PRとしてチラシを配ったそうです。
今後も目が離せない!
青森といえば「ねぶた」「りんご」というイメージがとても強いのですが、まさか「忍者」が青森県内にたくさん存在していたとは、本当に初耳でした。もしかしたら、我々の先祖にも「忍者」がいたのかもしれません。今後、忍者の子孫を探すことも目的のひとつとして、活動をしていくそうです。
青森大学忍者部、今後も目が離せない部活ですね。筆者も密かに、青大忍者部に忍び込んでこれからも青森日和の記事としてレポートしたいと思います!!