ふるさと納税で大ヒット!不況直撃の工場を救った「ままごとキッチン」

TRiP EDiTOR編集部
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2015/11/09

ふるさと納税で嬉しい悲鳴も

徐々に売れ行きが伸びていった川崎さんのままごとキッチンは、地方紙や雑誌などで紹介されるほどの人気商品にまで成長しました。そんな中、新たな試みとしてチャレンジしたのが、地域活性化事業のひとつ、「ふるさと納税」への参画です。

宮崎県小林市にふるさと納税をすると受け取れる返礼品のひとつとして、2014年11月からままごとキッチンが登場しました。きっかけを作ったのは、小林市市役所で、ふるさと納税のプロジェクトなどを担当する佐藤友和さん。「彼の情熱を感じました。これ(ままごとキッチン)はヒットするかもしれないという予感がよぎったんです」。そんな佐藤さんの提案によって、ままごとキッチンを返礼品のひとつとして取り入れました。

佐藤さん
小林市市役所の佐藤友和さん。ヒットのきっかけを生んだ先見の明が光ります

寄付金額10万円以上〜11万円未満という、ふるさと納税の中でも高額な返礼品のひとつとして受け取れることになったままごとキッチン。2014年度はクリスマスプレゼントの時期と重なり、一時はネットショップでの販売をストップせざるを得ないほどの申し込みが入ったんだとか。

「日のあたらないところでコツコツやっていたものが、ふるさと納税でガラッと変わりました」という川崎さんの言葉通り、2015年の年末を控えるこの時期も、既にふるさと納税経由での注文が立て続けに入っているそうです。

製作現場
パーツにネジを配置する下村さん、細かい手作業の現場を川崎さんと二人で切り盛りします

「ままごとキッチンを手伝ってくれる人が昨年から一人減ってしまいまして、この年末はひたすらままごとキッチンを作り続けることになりそうですよ」という嬉しい悲鳴も漏れていました。

次ページ:川崎さんの次なる目標は…?

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